アーロンチェアのモデルの差と見分け方
在宅も長くなり、いよいよイスを高級にしてもいいと思う人が増えてきたようで、アーロンチェアについての質問が増えた印象。
「みんなお金持ちだなあ」と思いながらまとめました。
●モデル
まずは、製造年代ごとに大きく4モデルに分けられる。
①1994年から2002年頃まで発売されていた(通称「初代」)
②2002年頃から2017年のモデルチェンジ前(通称「クラシック」)
③モデルチェンジ後のリマスタード(通称「リマスタードフル装備」)
④モデルチェンジ時に登場した、省機能版の「リマスタードライト」
●サイズ
サイズは3種類あって、体重と身長のバランスによって、A(スモール)~C(ラージ)のラインナップ。
日本人はB(ミディアム)がフィットする事が多いので、Bが標準。(リマスタードライトにはCがない)
女性や身長170センチ以下ならAも座り比べてみたい。
アーロンは体を預けて座る姿勢がよいので、「大きくてゆったり」という選び方ではない方がいい気がする。
●2017年のモデルチェンジ
2002年のモデルチェンジ前のものはさすがに古いので、ターゲットにしたくない。
というわけで、2017年のモデルチェンジについて解説。
モデルチェンジでの大きな違いは2つあって、
①背中の支え(ランバーサポート)
ランバーサポートがグレードアップして、サポート範囲が広がってフィット感がよくなっている。
クラシックだとちょっとサポート位置が低いと思う人はリマスタード。
②座面の支え(メッシュ素材の張り強度)
座面の座り心地がグレードアップ。クラシックは全面同じ張り強度だったのに対して、リマスタードでは場所によって張りの強さが変わっている。
お尻の乗る奥はテンションがやや弱めになっていて、腿の方(手前)になるとだんだん強めになって硬めになってくる。これ、お尻を柔らかく包みながら、座る位置がずれないという効果がある。
●2017年モデルチェンジ後の2タイプの違い
モデルチェンジ後のリマスタードのフル装備とライトの違いはいくつかあるけれど、基本的にはフル装備の一択かな、という印象。
①前傾チルト機構が無い
PC作業中は姿勢によっては背もたれがちょっと遠い(後ろ)に感じる時があって、その時にこの前傾チルト機構を使うと背もたれが垂直になって背筋をキレイに伸ばしてくれる。これは疲れと痛みに影響する。高さ調節可能で視線を下向きにしなくてすむのであれば、前傾姿勢にならずにすむのでなくても大丈夫。
②背中のサポート機構が少ない
フル装備だと仙骨と腰椎(ランバー)をカバーしてくれる。ライトだとランバーサポートがよわめ。(リマスタードライトとクラシックはちょっと似ているから、クラシックだと思えば気にならない?)
③可動肘がない
PC操作が多い(特にマウス)ならば、肘の高さと奥行きを調整して、ひじ掛けに手を置きながらマウスが操作できると腕の疲れが全然違う。
④サイズCが無いのとキャスターが選べない
フローリングの人は注意。アーロンチェアに限らず、高級イスは重量が重いので標準のカーペット用キャスターだとフローリングに傷がつく事がある。フル装備ならフローリング用キャスターに変えるか、ライトならチェア用のマット(デスクマットみたいなもの)を敷いた方がいい。(公式には新しいDCキャスターでも傷つくからマット使ってと言ってるけど)
ライトは法人向けの需要じゃないかという印象で、「会議室とかでアーロンチェアを並べたいけど、(リマスタードになって価格が上がったので)コストの問題が・・・」というニーズを拾うためではないかという気がする。
会社の会議室なら細かい調整せずに座るし、長時間作業を想定しなくてよいので。
個人でつかうなら、せっかくアーロンチェアなのでフル装備にしたいところ。
(ライトなら国内有名メーカーの高価格帯のものの方が機能面では満足度が高いのでは)
●オススメ
アーロンチェア リマスタード・フル装備・素材グラファイト・ノーマルキャスター
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使う場所の床がフローリングならマットを敷いて使う
(アーロンチェアは結構重いので、フローリングに傷がついたり、最悪凹む)
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●中古品の注意
オフィスバスターとか中古家具屋さんは、モデルの区別なくアーロンチェアとしている事が一般的なので詳細説明をチェック。
リマスタードフル装備はあんまり見かけないライトとクラシックの区別は稼働肘と前傾チルトの有無でチェック!
目をひく安い個体は大概初代なので、できれば避けておいた方がいいと思う。
調べた感じだと、商品説明の文章に違和感を感じるものがあるので(クラシックやリマスタードライトを、リマスタードフル装備っぽく書いてあるものがあって個人的にはどうかと思う)、モデルの違いはしっかり確認しよう。