“エモ”に殺される
言葉というものが時間と共に意味が変動していくのはよくある話だと思います。
「壁ドン」なんかはその最たるものでしょう。もともと隣人の騒音に対して壁をぶん殴る事で抗議する意を表していたはずが、あっという間に胸キュンシチュエーションを表す言葉として定番化してしまいました。
近年では「エモい」の変化が凄まじいです。
あらゆる広義を詰め込みまくって「ヤバイ」並の汎用性バケモノワードになってませんか?
語源を辿ると、音楽のエモ・ハードコアに該当する感情を揺さぶられる(?)感覚がルーツだったような気がします。マイナーキーでボーカルの声がやたら高いアレです。お前ら大好きだろ?
お前らみたいな奴が中学でミクシィのアカウント名に@OORerとか付けたり、ツイッターで意味ありげにワンオクの歌詞ツイートしてたんだよ、悔い改めろ。
で、この元々の意味である「感情を揺さぶられる」部分が極端に肥大化し、感動出来るものならなんでもエモいと付けるバカエモギャルの圧倒的物量で、若者言葉として完全に定着していまいました。どれだけ歪んでようが、時代はギャルを中心に変動していくのです。
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