午後の紅茶通信:TikTok問題
【午後の紅茶通信 第0002号】
つまらない世の中ですが、少しでも楽しくしたい…。
さて今回は…。
キャゼルヌ中将:(以降、キャ)
どうしたんだね?何か心配事か?
ユリアン。
ユリアン:(以降、ユ)
あ、キャゼルヌ中将。
TikTokって、ご存じですか?
これが使えなくなるって話なんです。
しかも、非常に危険なアプリケーションだというので、困っています。
実は、友人同士のやり取りに結構使われていまして、無くなると、私はともかく、かなり困る友人が出ると思いまして。
キャ)
それは困るだろうね。
ユリアンのことだから、いろいろ調べたんだろ?
ユ)
はい。
ウィキペディアに、簡単に概要がありました。
それによると…
TikTok(ティックトック)は、中華人民共和国のByteDance社が開発運営しているモバイル向けショートビデオプラットフォーム。音符状のロゴは「抖音(Douyin)」の拼音表記「Dǒuyīn」の頭文字「D」に由来する。また中国本土版の「抖音短视频」のうち「抖音」はビブラート、「短视频」はショートビデオという意味である。
この、ByteDanceは、アメリカのmusical.lyを買収合併してできた会社らしいです。
言われている危険性は、個人情報の流出と特定の国家や組織による検閲だそうです。
キャ)
さすがだな。
良く調べたじゃないか、ユリアン。
こういうことは、知っているか?
危険を指摘したアメリカで利用が禁止されただけでなく、インドでいち早くTikTokの利用を禁止したとか。
中国の国家情報法で利用されるツールとなりうる(実際には、その法律の道具となる)アプリケーションであるとか。
日本では、ソフトバンクが出資している関係で、禁止されるかわからんが。
ユ)
でも、どれくらい危険なのですか?
ちょっと、イメージが湧きにくいですね。
個人情報を抜き取られると、そんなにまずいのでしょうか。
キャ)
そうだな。
例えばだ。
政府関係者や軍関係者がこのアプリを使っていて、個人情報だけでなく、重要な情報を抜かれてしまったらどうだ?
更に言えば、特定の組織に危険人物と特定された人間の居場所を、簡単に特定し、拘束や監視できるとしたら?
ユ)
それは、とても危険ですね。
でも、そんなことが可能なのですか?
キャ)
いろいろ、出来るらしいぞ。
TikTokを開発しているのは、中国のByteDanceだが、この会社は中国共産党の支配下にある。
尤も、中国の会社で中国共産党の支配下にない企業など、存在しないがな。
そして、未確認情報ではあるのだが、経営陣には、人民解放軍の元軍人が複数いるらしい。
これが、どれだけ危険なことか、理解できるだろう?
ユ)
それは、普通には信じがたいことですが…。
それほど危険なのに、何故、テレビコマーシャルを頻繁に行っているのでしょう?
常識的には、考えられませんが。
キャ)
そこはそれ、大人の事情なのだろう。
今のうちに、とことん普及させて、取りたい個人情報があるのか。
特定の個人の拘束や監視を可能にするため、なのか。
まあ、いろいろだろうさ。
だが、背後には、中国共産党がいることだろう。
金だけなら、まだ、いいのだがな。
キャ)
それに、ファーウェイという通信会社は知っているかね?
ユ)
はい。
中国の会社で、スマホやパソコンなんかを販売していますよね。
キャ)
そうだが、もっとあるぞ。
通信の基幹システムを販売し提供している。
4.5Gや5Gのシステムを手掛ける、通信システムが、本筋の業務と言ってもいい。
これらのシステムに、バックドアが仕掛けてあったら、どうかね?
ユ)
危険なんて生易しいもんじゃない!
支配されるじゃないですか!
キャ)
そうだ。
TikTokというアプリ、ファーウェイの基幹システム。
世間で言われているほど、生易しいものじゃないんだよ。
中国共産党による支配だ。
そうだな。
次は、こういう道具を使って、中国が何をやろうとしているか、話してみようか。
一つには、国防動員法。
もう一つは、国家情報法。
この二つが、今の中国の動きを定めていると言っていい。
つづく…。