コンサルっぽく、やってみよ その２
ゴールドウィンとワークマンを、ファイブフォース分析で分析してみましたが、一般的な状況分析とはいえ、とても参考になる分析結果が得られました。
これらの結果に基づいて、さらに深堀してみましょうか。
この二つを比較分析したら？
それでは、これらの分析を踏まえて、比較分析をしてみることにします。
HAL君、ゴールドウィンとワークマンのファイブフォース分析の結果を踏まえて、二つを比較したとき、どの様な見解を得られますか？
HAL君 曰く『ゴールドウィンとワークマンのファイブフォース分析を比較すると、以下のような観点が得られます：
市場のポジショニング：ゴールドウィンは高品質で高価格帯の製品を提供することで、特定のニッチな市場をターゲットにしています。一方、ワークマンは価格と品質のバランスを追求し、広範な顧客層を獲得しています。これらはそれぞれ異なる市場戦略を示しており、直接の比較は困難です。
競争環境：ゴールドウィンは高品質な製品と強力なブランドイメージにより、競争の激しいアウトドア業界で立ち位置を確保しています。一方、ワークマンも価格競争力と品質のバランスにより、幅広い商品範囲で競争力を維持しています。
供給者との関係：ゴールドウィンは高品質の材料に依存しているため、供給者に対する依存度が高い可能性があります。一方、ワークマンは大量生産と広範な商品ラインナップを通じて、供給者に対する一定の交渉力を保持していると考えられます。
顧客との関係：ゴールドウィンは高級品を提供しており、顧客の交渉力は比較的低いと考えられます。一方、ワークマンは価格と品質のバランスを追求し、大量の商品を提供することで、個々の顧客の交渉力を抑えています。
どちらの企業が優れているかを判断するには、具体的な目的や基準が必要です。
たとえば、ニッチな市場をターゲットにした高品質製品の提供に注力している場合、ゴールドウィンのアプローチが適しているかもしれません。
一方、広範な顧客層を獲得するために価格競争力と品質のバランスを追求している場合、ワークマンのアプローチが有効です。
それぞれの企業は、自身の強みと市場環境を理解し、それに基づいて戦略を展開しています。その結果、』
あ、テンポラリ・エリアの制約からか、文章が途切れてしまいました。
ですが、５つの項目を、きっちり比較分析できていて、驚きの限りです。
実は、私は、この２つの企業は、競合しているんじゃないかと「思い込んで」いました。
しかし、HAL君の分析を見て、目からうろこです。
ターゲットとする市場の住み分けができていて、どちらかといえば、「ゆるキャン△」の流れのソロキャンやファミキャンといった、キャンパーのトレンドを共有しているんだなと思いました。
それに、ゴールドウィンは、もっと極環境下で活動できるプロフェッショナル向けの衣料やツールも提供しているわけですから、別物、ですよね。
もし、そういう住み分けができているとしたら、今後の市場の変化には、どう対応できるのでしょう？
市場の変化の影響は？
どちらの企業も、市場の状況の変化によって、売り上げに影響は出るでしょう。
世界的なインフレ状況が沈静化し、日本においても沈静化傾向が見えていますから、今後はどうなっていくのでしょう。
HAL君、これまでの結果から、インフレが終息しつつある市場は、広範な顧客層へのバランスの取れた対応（つまり、ワークマンに有利）がふさわしいといえますか？
HAL君 曰く『インフレが終息している市場では、通常、消費者の購買力が増加する傾向があります。
これは、物価の安定または下落により、同じ所得でも消費者がより多くの商品やサービスを購入できるようになるからです。
そのため、広範な顧客層に対してバランスの取れた対応を行うことは、市場環境に適応し、競争力を維持するための有効な戦略となる可能性があります。』
お、うまくいけそうなんだ。
『具体的には、価格帯を広げて多様な顧客層をカバーする、商品ラインナップを多様化して消費者の選択肢を増やす、価格と品質のバランスを最適化して競争力を維持するなどの戦略が考えられます。』
ふんふん。
『一方で、消費者の購買力が増加すると、高価格帯の製品やサービスに対する需要も同時に増加する可能性があります。
そのため、ニッチな市場をターゲットにした高品質製品の提供を継続するという戦略も有効である可能性があります。』
『最終的には、企業の戦略はそのビジネスモデル、強み、市場環境、目標顧客のニーズなど、多くの要素に基づいて決定されるべきです。
インフレの終息はその一部であり、その影響を理解し、適切に対応することが重要です。』
てことは、ワークマンの業績は、一般的にはまだまだ伸びるといえそうですね。
じゃ、ゴールドウィンはどうでしょう。
それは次回で。