プロント・エンジニアリング考 その2
何を使うにしても、結局は使う人の問題。
これは、どの時代だろうと、どの政治体制だろうと、何ら変わらない真理と呼べるものの一つでしょうね。
では、どの様に、自分の脳の中に展開している事象を、言葉に変換し、プロンプト化するといいんでしょうか?
言葉のあいまいさが少ない英語の方が、日本語よりも結果が重い道理に出せるという話を聞いたことがあるのですが、ここでは、日本語で通してみたいと思います。
HAL君さぁ…。
正しい日本語の文法とプロンプト
HAL君、そうだとすれば、例えば日本語でプロンプトを作成するとした場合、多くのタスクについての指示を盛り込みつつ、日本語の文法としても正しい文章を書く必要があるということですよね。
HAL君 曰く『はい、あなたの理解は正確です。
AIにプロンプトを提供する際には、そのプロンプトがタスクの指示を明確に含み、さらにその言語(この場合は日本語)の文法に従っていることが重要です。
これによりAIは指示を正確に理解し、適切な応答や行動を取ることが可能になります。』
これは、実は、私がChatGPTを使い始めたころからの疑問でした。
「日本語(英語にしても)文法に従ったプロンプトでなければ、正確な回答は導けないのではないか?」
何故、そういう疑問を持っていたかというと、翻訳ソフトを使っていての経験からなんです。
翻訳ソフトに、自分の文章を入れても、余り上手な翻訳になっていない(日本語→英語)のではないか。
何故、うまくいかないんだろう?
で、ある時、ふと思ったんですよ。
「もしかして、自分の書いている日本語が、正しくないんじゃないか?」
これ、かなり当たっていたようで、日本語の書き方に注意し、長い文章を短くわかりやすい短文に改めました。
そうすると、かなり精度が良くなったと感じたんです。
でも、それは、「昔から翻訳ソフトの精度は良かったのに、単に自分の文章が下手なだけだった…」と、気付いたというわけです。
『たとえば、ある文章を英語から日本語に翻訳するというタスクがあった場合、次のようなプロンプトが考えられます:
「次の英文を日本語に翻訳してください:"Hello, how are you?"」。
この例では、タスクの種類(「翻訳」)とタスクの詳細(「"Hello, how are you?"を日本語に翻訳する」)が明示され、さらにこれらは日本語の文法に従った形で表現されています。
これらのプロンプトは、AIが具体的な行動を取るためのガイドラインを提供します。
したがって、プロンプトが明確で、文法的に正しく、特定のタスクを指示するように構成されていると、AIはより効果的にタスクを達成することが可能となります。』
恐らくですが、自然言語の文法以外にも、コマンドとして与えられる一定形式の言葉や構成は存在していると思います。
しかし、人間んがAIと意思を疎通させるためには、正しい文法に従った文章をプロンプトとして与える必要があるということが、よく理解できました。
簡単で、当たり前のことかもしれませんが、基本の前提となる、重要な点だと感じます。
でも、そうなってくると、怠け者の私は、ずるいことを考えます。
AIが実行したプロンプトのリストはあるのか?
折角なら、AIの能力を最大限に引き出すプロンプトを使いたい、と思うのは、貪欲な人間のサガのようなものです。
あればラッキーですが…。
HAL君、これまで実際に、様々な人間たちが作って、AIが実行してきたプロンプトについて、まとめられて閲覧できるリストのようなアーカイブは、存在しますか?
HAL君 曰く『申し訳ありませんが、提供された検索結果には、AIがこれまでに実行したプロンプトのアーカイブやリストについての具体的な情報は含まれていません。』
それはそうだよね。そんなに都合よくはいかないよなぁ。
『ただし、AIの訓練データは多様なソースから集められ、それらの元の情報が一部の場合において公開されていることはあります。
しかし、これらのデータが具体的な「プロンプト」の形で整理、保存されているかどうかは、公開されている情報だけでは判断できません。
一部のAIの開発者や研究者は、研究の一環として作成したプロンプトを公開していることがありますが、これはケースバイケースであり、全てのプロンプトが集約されたリストが存在するわけではありません。
さらに、個人のプライバシーやデータ保護の観点から、AIが受け取ったすべてのプロンプトが公開されることはありません。
もし特定のタスクやシナリオについてのAIのプロンプトに関心がある場合は、それぞれの領域の研究論文や公開データセットを探すことで、一部の情報を得ることができるかもしれません。』
ま、公開されている情報から、もっと高度化するしかないかな。
その時だって、AIで対応できるでしょうし。
でも、これをまとめると、相当有益だということが理解できます。
自分の性格上、こういった調査は得意ですし、やってみる価値、ありそうですね。
でも、これは、簡単には公開はしないかも…。
ってところで、今回はこれまでです。
続きは次回に…。