【18: キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!】
酸素を外した。
果たして我が家まで保つか?
病院↔️我が家は400㍍ないくらい。
N先生は危険物を取り扱う様にとても慎重にヤエ氏をリュックに入れた後、入念にヤエ氏の喉の軌道を確保して
『リュックの蓋しないで、表情確認しながら帰ってね!
首は…ココね!この角度保ちながら…!
会計は今度でいいからとにかくすぐ帰って!』
と、N先生は見送ってくれた。
🏥…🏠
ヤエ氏に、負担のないよう、
走らず…でも早歩きで自宅を目指す。
4人で『ヤエちゃん頑張れ!』『もうちょっとだよ!』
とか声を掛けながら。
病院から家の距離がいつもより長く感じた。
信号も倍くらい長く感じる。
何度も何度も腹の起伏を確認した。
🏠…🏃🏃♀️🐈🏃♀️🏃♀️
数分後マンションのエントランスに到着。
オートロックを解除する人、
ダッシュでエレベーターを呼ぶ人、
門を開ける人、
部屋の鍵を開ける人…
コンマ数秒も無駄にしない家族の連携プレーだった。
🤸♂️🤾♀️🤼♀️🤹♂️
ヒィのベッドで看取るのが理想だったが、
余りにもベッド周りが狭く汚く、
皆んなで囲って…って雰囲気じゃない為
いつものソファーに。
相変わらず目は余裕でドライアイになるくらい
全開MAXのヤエ氏だ👁️💥
とにかくいつ呼吸が止まるかわからない。
1秒も目が離せない……‼︎
と、思ってたが
🐣
家に帰り病院での緊張が各々ほぐれたのであろぅ。
ヤエ氏の腹に手を当て起伏を意識しながら
交代交代
トイレに行ったり、ご飯食べたり、インスタントラーメン作ったり、風呂に行ったり…
🚽🍚🍜🛀
マイペースにヤエ氏との最期を付き合う。
そんな中ヒィがサラリ言う。
ヒィ『今瞬きしたよ?』
______え?
ドライアイまっしぐらなヤエ氏が瞬きをしただと⁉︎
🏜️👀
表情みても特に変わらない。
え?でも、もしそうなら……
不謹慎だが
チョッピリふざけて
『ヤエちゃーん
意識戻ったなら瞬き1回して下さーい!
戻ってないなら瞬き2回して下さーい!』
と、ケタケタ笑いながら言ってみた。
______パチリ👁️
…
………
瞬き
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
🔥🔥🔥
その後お祭り騒ぎになった事は言うまでもない。
今だけ。
今だけ。
わかってる、頭ではわかってるけど、
ヤエ氏が最期に
お別れをちゃんとしに来てくれたのが嬉しいんだ。