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巴潟ちゃんこ鍋
ちゃんこ鍋の名店として名高い両国「巴潟」。1976年(昭和51年)に開店した、日本屈指のちゃんこ料理店。元小結の巴潟(後の高島親方→友綱親方)が引退後に開いたお店。巴潟の次男の懇願でオープン。現在の女将さんは、その奥さま。
ちゃんこ料理とは、力士たちの食事という意味。決して鍋という意味ではない。ちゃんこ鍋は、ちゃんこ料理の代表的料理であるということ。大勢の分量をいっぺんに作れることから、第19代横綱・常陸山の出羽海親方が普及させたそうだ。芝田山部屋でお相伴にあずかったことがある。ちゃんこの語源は、親方や先輩を「ちゃん」と、弟子を「こ」と呼ぶのが合体したという説が有力。
製法は40kgの国産鶏ガラでスープを作り、40kgの鰯でつみれを作る。その結果として、たっぷり野菜を摂れて、目一杯のコラーゲンを摂取できる。ここでのスープは、塩、味噌、醤油、水炊きの4種類。自分の好みは塩だが、醤油もなかなか捨て難い。ちゃんこ鍋では、「巴潟」と本郷「浅瀬川」が美味しい双璧だと思った。少なくとも「巴潟」は、心と身体の健康に一役買っている。そういうことが、お店で配られた冊子「巴潟ちゃんこ物語」には書いてある。こういう冊子まで出していることに感心。
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