見出し画像

井川香四郎「雲海の城」

井川香四郎「暴れ旗本御用斬り」シリーズ第4巻「雲海の城」。電子復刻第33弾。
https://www.amazon.co.jp/dp/B082F9LB3N/
無数の観衆が楽しむ隅田川の花火大会で、矢が降り注ぎ、三人が絶命した。北町奉行所は犯人を追うが、被害者がいずれもお取り潰しになった越後高神藩の関係者であったことに思い至る。越後高神藩三万石の上杉侍従勝政は切腹となり、お家取り潰しとなった。内藤若狭守の不正を追及する中で、第二の刃傷松の廊下事件となり裁かれた。真の黒幕は奏者番として権力の一端を握る堀田備前守であった。この紛争は根が深く、大奥を巻き込んだ大騒動となる。最後は徳川家お家騒動ともなるが、これを解決したのが、松平定信が思いもよらぬ人物であった。「寛政の改革」で徳川幕府中期を仕切った松平定信の、思いもよらぬ治世の幕切れを迎える。

いいなと思ったら応援しよう!