「パラサイト　半地下の家族」凄い！

韓国映画「パラサイト　半地下の家族」を鑑賞。長男イジュの4人家族は、半地下の部屋で暮らす、無職の貧しい一家。友人の依頼で、ある裕福な家庭の娘の家庭教師を務めた長男イジュ。娘の歓心を得たイジュは、一家の貧乏からの脱出計画を思いつく。監督が公式パンフで「ネタばれ禁止」を訴えているので、ストーリー紹介はここまで。驚天動地のスリルと迫力、結果は劇場で御覧じろである。
　最初は「万引家族」のオマージュかと思ったが、とんでもない。これはもっともっと濃厚な映画だった。「万引家族」のどん底感に、「天気の子」の異常気象を注ぎ込んで、「カメラを止めるな」の狂乱で塗りたくった状態。策謀と欺瞞、無知と演技、直感の疑問符、計画と誤算、貧富の差、家族愛。悪い奴らの凄い映画。こいつは計算され尽くした、作る熱意が違う破天荒で野放図な傑作。韓国って、エンタテイメントに覚悟が違う。カンヌ国際映画祭パロムドール受賞も納得。
http://www.parasite-mv.jp