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調布「柴崎亭」発の評判のラーメン店「RAMEN MATSUI」
連れ合いに「テレビで観た」と紹介された。事前情報によれば調布「柴崎亭」出身者のお店だそうだ。最近は大評判でマスコミ頻出。近隣お勤めの友人に行列具合をリサーチしてもらって訪問。場所は新宿御苑駅と四谷三丁目駅の中間くらい。開店前に到着するも既に10人待ち。店内は座席数8席でカウンターのみ。直ぐに店内に入れてもらえたが2人待ち。まだ新しく上品でスタイリッシュな内装。お店の壁に開店祝いの熨斗袋がいっぱい貼ってあったのが微笑ましかった。
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ラーメンなら塩派なので、オーダーは「特製塩」@1,450。ちなみにメニューは「特製醤油」「特製煮干」との三本柱。券売機に記載された素材は以下の通り。オホーツク産ホタテ、宍道湖産しじみ、羅臼昆布、純米酒のスープ。具材は豚チャーシュー1枚、ホタテのコンフィ2枚、味付卵、ワンタン2枚、メンマ、小松菜、白髪葱、ライム、穂紫蘇。使用素材については詳細説明も店内に掲示。ちょっとラーメン大学みたいな雰囲気。
前置きが長くなってしまったが実食。差し出された丼を見た途端に「はーっ」とため息。あまりに美しくセザンヌの風景画のような雅びさ。先ずはスープを飲む。清澄にして淡麗。素材通り海の恵みに、ライムのパンチ。あれこれドッサリ乗った具材から。ホタテのコンフィ、なぜか冷たい。ワンタンは熱々。豚チャーシューは生ハムみたい。味つけ卵の中は半熟仕様。麺は細麺で、しなやかなコシがある。食べてみれば結構なボリューミー。お腹いっぱいになったので「鴨ロース飯」とか頼まなくてよかった。
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素材にも調理にも全身全霊で取り組んだ素晴らしいラーメン。ただ感想としては、好みのタイプではなかった。上品過ぎてパンチが感じられず、インパクトは薄い。自分だけの嗜好かもしれないが、ラーメン専業店は口に合わなくなってきて避けつつある。(王子)キング軒、(本郷)にし乃、(銀座)八五、(三ノ輪)トイボックス、(五反田)麺屋彩音、(神保町)勝本など、何処もミシュラン級で美味しいのは認める。それでも町中華の支那そばの方が好ましい。食べていてホッとする。いつからラーメンはこんなに大層な料理になったのだろう。もちろんラーメンにも、それぞれ表現する個性があるのだろう。しかしラーメン専業店のラーメンには、どこか似通った部分がある。そこについてゆけないのも、自分の年齢ゆえの傾向かもしれない。
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