送りバンドとヒッティングによる得点確率(第2版) 16 野猿(やえん) 2023年8月13日 15:02 セ・リーグはもう阪神タイガースの優勝が決まったようなものだが、戦前はBランク必至と見られていた広島カープが2位につけている。そして新井貴浩監督の指揮が好評を得ている。シーズン当初は下位に沈んでいたが、中盤からチームが調子を上げた。8/6に巨人に逆転サヨナラ勝ちした試合で、新井貴浩監督は最終回に、打者に進塁打は打たせても、送りバンドをさせない。この積極策は解説者筋から好評を得ていた。 ここしばらく『送りバンドは確実を増しているようで、実は確率を下げている。強攻策の方が得点できる確率が高い』という説を聞いた。実績値では、送りバントした場合の得点確率は39.1%。これに対してバントをしなかったときの得点確率は44.2%。そこでノーアウト1塁の場合の得点の成功確率について「球辞苑」的に考えてみた。自分の計算では、確実性は送りバンドの方が高そうだ。ChatGTPに何度も訊いてみたが、使い方がヘボなのか、まともな解答が得られなかった。複数の過程を前提とする確率計算は困難なようだ。野球ファンの皆さん、正解は如何に?【設定】◆いずれの場合もノーアウト1塁①送りバンドをする場合→1アウト2塁から計算②ノーアウト1塁でヒッティングに出る場合→ノーアウト1塁から計算【前提】①全ての打者の打率は3割である。②ヒットは単打に限る。③ランナー2塁で、ヒットが出ればホームに生還。④四死球、エラー、併殺は発生しない。◆自分で考えてみた。1️⃣送りバンド(1アウト2塁)→ヒットが1本出れば得点①2番目の打者はヒッティングするが、打てば得点だが、打たなければ走者は2死で2塁のまま。③2番目の打者が凡退後、3番目の打者が打てば2塁走者は生還。打たなければ3アウトでチェンジ。③得点の確率は、30%×2=60%2️⃣ヒッティング(ノーアウト1塁)→ヒットが2本出れば得点①最初の打者がヒットを打てば、無死で走者は2塁以上に進塁。打たねば1死で走者は1塁に残っている。②2番目の打者が凡退したら、3番目の打者もヒッティング。③3番目もアウトになったら、4番目の打者もヒッティング。④2人続けてヒットになるのは、AND条件で30%×30%=9%⑤得点の可能性のある組み合わせ・①と②でヒット、①と③でヒット、②と③でヒットの3つのケース・得点の確率は、9%×3=27%◆別の人の考え1️⃣送りバンド①一死走者2塁で、後続の打者二人が凡退する確率は70%×70%=49% すなわちどちらかがヒットを打つ確率は51%。2️⃣ヒッティング①次打者がヒットを打って、その後の3人の誰かがヒットを打つ確率は、0.3×(1-(0.7×0.7×0.7))=26%②次打者がアウトになって、その次の2人が続けてヒットを打つ確率は、0.7×((0.7×0.3×0.3)+(0.3×0.7×0.3)+(0.3×0.3))=15.12%③従って、強行策では、0.26+0.151=0.41 得点確率41%です。◆ChatGTPの回答1️⃣送りバンド①打者がヒットを打つ確率: 0.3 (3割の打率)②ランナーが1塁に進む確率: 1.0 (必ず進む)③ランナー2塁でヒットが出た場合にホームに生還する確率: 1.0 (必ず生還)④得点の確率 = 打者がヒットを打つ確率 × ランナーが1塁に進む確率 × ランナー2塁でヒットが出た場合の生還確率 = 0.3 × 1.0 × 1.0 = 0.32️⃣ヒッティング①ヒットが出る確率: 0.3②2アウトでの打者の打率が3割なので、ヒットが出る確率: 0.3③得点の確率は 0.3 * 1 * 0.3 * 1 = 0.09 です。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ChatGPT #野球 #バンド #確率 #得点 #新井貴浩 #ヒッティング #2塁 #1塁 #新井貴浩監督の采配ズバリ決まり #送りバンド 16