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大相撲九州場所、印象に残ったシーン

大相撲九州場所が千秋楽を迎えた。場所前に優勝候補として、琴ノ若を挙げたがハズレ。優勝は霧島が2度目の賜盃。同時に年間最多勝。しかも久しぶりに優勝ラインが13勝まで戻った。初場所は綱取り場所だ。2場所連続で優勝を目の前で逃した熱海富士は、さぞかし悔しかろう。近いようでいて、ほんのあと一歩を詰めることは大変。それでも連続した好成績で大化け。人気に実力が加わって、角界の希望の星。綱取り場所だった貴景勝は、横綱に上がって不成績が続くようだと、直ぐに引退になってしまうので、かえってよかったのではないだろうか。首の故障を治して万全の状態で出直して欲しい。


◆場所における印象的だったシーン。
①2日目の友風による1,513日(23場所)ぶりの幕内初勝利インタビューに感涙。「明日も友風らしい相撲をとりたい」と決意を語った。


②3日目の琴ノ若による「大逆手」肩越しに上手をつかみ、その腕の方向に投げる。把瑠都以来、13年振りの珍手。


③4日目。熱海富士の諦めない姿勢。形としては竜電だったが、粘った末に、土俵に回り込んで圧勝。


④5日目。豪ノ山戦で、いつまで経っても手をつかない(80秒)豊昇龍。朝青龍化の声も出て、叔父を彷彿させるところが、魅力でもあり陥穽でもある。


⑤6日目。巨漢の北青鵬を吊り出した錦木。吊られるならわかるが、あの長身を吊るとはビックリ。何たる怪力。


⑥7日目。北青鵬と翠富士は水入り。8年半ぶりだそうだ。合計6分41秒の激闘。もともと北青鵬は長い取り組みが多かったが、今日は格別。


⑦8日目。途中出場の朝乃山が貴景勝を下す。微妙な土俵際で同体にも見えたが、これで貴景勝の綱取りは絶望。朝乃山はケガが悪化しなければいいが。


⑧11日目。ケガから復帰の若隆景、幕下で6日目にようやく勝ち越し。意外と苦戦に『まだ本調子ではない⁈』


⑨11日目。水戸龍vs.志摩ノ海で、九州場所2度目の水入り。十両では24年ぶり、5分57秒の相撲に、双方力士の背中は汗びっしょり💦。


⑩12日目。負け越しが決まった若元春に、解説の宮城野親方が「稽古していないからね」。宮城野親方は根拠なく発言はしないと思う。

⑪13日目。満身創痍の剱翔が勝ち越し。怪力の錦木を腹に乗せてうっちゃり。膝の痛みを押しての健闘、まことに天晴れ。

⑫千秋楽。宇良が北青鵬を鮮やかに破る。これで初場所の三役昇進が濃厚に。

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