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Microsoft Edge PDF DocumentのPDFファイルと手持ちのAcrobat Reader

電子書籍の仕事に従事しているが、先日テクニカルにこういうトラブルがあった。今の電子書籍はEPUB3.0でオーサリングされるが、その入稿作業はPDFで行う。PDFにテキストボックスで指示事項を書き込んで、制作会社にオーサリングをお願いする。例を挙げれば「この写真と脚注はそのまま残す」「解説は削除」「発行日は底本のママ」などである。ところがあるPDFファイルを開いてみると、テキストボックスによる書き込みができないステータスになっていた。どこをどういじっても加工できない。そして過去のPDFファイルを見てみると、何と全てのPDFファイルが同じ状態に置き換わっていた。気を取り直してプロパティを確かめてみると、全てのPDFファイルがMicrosoft Edge PDF Documentになっていた。あるMicrosoft Edge PDF DocumentのPDFファイルを受信すると、手持ちのAcrobat Readerが、全てMicrosoft Edge PDF Documentに置き換わってしまっていたというトラブルだった。
 もちろん私はファイルを開いた以外は何の設定変更もしていない。実際の対応としてはプロパティにある「変更」というボタンを押して、Acrobat Readerを選ぶと、Microsoft Edge PDF Documentが全てAcrobat Readerに変換されたことによって解決した。データ発生源のデザイン会社の部長に会ったので質問したら「そんなことは聞いたことがない」と言って逃げてしまったが、識者によれば起こりうることだそうだ。プロパティの設定次第で過去の仕事が全て水泡と帰す恐怖を味わった数時間であった。

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