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阿武松部屋の有望新人

後援会に入っている阿武松部屋に有望新人が入るということを友人に教わった。神奈川工業の加藤睦くん。僕らハマっ子は神奈川工業高校をカナコウと呼んでいた。高校入学後に相撲を始め、神奈川県の国体代表になった経験もある。それも体重無差別級で、身長187cm、体重160kg恵まれた体格である。それでいてサッカーやバスケットボールも巧みな運動センスとのこと。当初は大学進学を考えていたようだったが、阿武松親方(大道)の説得で、高校卒業後の入門を「4年後には関取になりたい」と決意した。5月場所での初土俵デビューが予定されている。それにしてもデカい阿武松親方よりさらにデカい!。
 ここのところ阿武松部屋は、阿夢露の引退後に阿武咲に続く関取が誕生していない。幕下上位の壁は厚い。あと一歩の線まで行った力士は何人もいる。慶天海は十両に上がったが、その場所で大けがをして幕下に陥落して、その後はまだ戻れていない。元亀(武政)は絶対に十両に上がれると思ったが、眼のケガで果たせなかった。幕下20枚目以上は十両目前だ。十両と幕下は天地の違い。かたや十両は付人がいて、年収一千万円を超える。かたや幕下は無給にして、部屋での生活も相部屋の雑魚寝である。だからみんな関取=十両以上を目指す。幕内十両から落ちてきた実力者もいれば、下から上がってきて足踏みしている中堅力士たち。そして駆け上がってきた怖いもの知らずの若手たち。加藤睦くんがその夢を実現できるのかを注目したい。

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