「寺方蕎麦長浦」女将一推し「納豆そば」
「まん防」発令で臨時休業のお店が目立つ浅草。そんな中でも最近しげしげと通っている「寺方蕎麦長浦」は元気はつらつ。1時過ぎでもドンドンお客さんが入ってくる。お店の佇まいが好き、いつもBGMはジブリ曲。蕎麦は幽玄、女将の陽気さが弾けてる。このお店で残された課題は女将推薦の「納豆そば」@1400。なかなかのヴィジュアルだそうで「虎ノ門の『大坂砂場』の『納豆そば』みたいな感じ?」と訊いてみたが、キッパリと「全く違う」と断言。「いったいどんな蕎麦なんだろう?」と返すと「それは食べてのお楽しみ」とのこと。
出てきた「納豆そば」には、またもや意表を突かれた。『えっ、これが納豆そば⁈』と度肝を抜かれた。胡瓜、椎茸、はじかみ酢漬、大根漬物各種、大根おろしなどがドッサリ乗っている下に『どうやって練ったのだろう?』と思わせる納豆。しかし表面を見る限り、挽き割り納豆ではない。蕎麦には少なめにツユがかけられていて、底から混ぜて食べながら徐々にツユを足してゆく(と女将に指南された)。この納豆が味に絡むと格段に旨くなる。そば湯が間に合わなくなりそうなくらいサッと食べて席を立って会計すると「どうでした?」と感想を求められる。「意表を突かれた」と言うと「やっぱりこのお客さんだったら、絶対にこれだと思った」とご満悦。やっぱり相当に変わった客だと思われていたようだ。女将との阿吽の呼吸で、今日も天地明朗にして蕎麦日和。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003698/