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阿夢露が「ワタシが日本に住む理由」に出演

11/2(月)20:00〜21:55にBSテレビ東京「ワタシが日本に住む理由」に元幕内力士の阿夢露関ことニコライ・イワノフ氏が出演。この番組は日本に定住した外国人の仕事や生活を追う。落語家、漢字講師、墨絵画家、農場経営などかなりの人数の外国人が登場したが、番組の後半は全て阿夢露の半生をレポート。度重なるケガを乗り越えて、幕内上位にまで昇進した努力の人。低い姿勢で前ミツを取って、頭を下げてひたむきに前に出る武骨な相撲。まさに阿夢露関の実直な性格そのままの取り口だった。
 彼はロシア極東部沿海地方の、冬は零下40℃、人口4万人の都市「レソザヴォーツク」で誕生。ご両親は父親がボクシングを嗜む電気工事士、母親は幼稚園の先生であった。少年時代は警察官を夢見たニコライだったが、姉が日本人と結婚したことで、人生の歯車が変わる。義兄は相撲好きで、ニコライを名古屋場所の観覧に誘う。そこで帰りに阿武松部屋に寄って、前阿武松親方と、後に小結となった若荒雄(現・不知火親方)と食事した際に、若荒雄の立派な体格を見て『負けたくない、強くなりたい』と思い、入門を決意した。193cmの身長ながら、体重は85kg。18歳での入門は、言語だけでなく、食生活の違いに苦慮。そのハンデも克服し、体重は140kgに鍛え上げた。ようやく上がった十両1場所目で大けが。序二段まで落ちて、再び這い上がる。「大丈夫?」と訊く故郷の母に「たいしたケガではない」と嘘をつくことによって、逆に自分を奮い立たせた。その後に再十両を果たし入幕。前頭5枚目まで昇進。
 ケガが響いて34歳で引退。しかし年寄名跡の取得に、僅かに場所在籍が足りず残念。その後、船橋のスポーツセンターでトレイナー勤務。相撲の四股などを取り入れたストレッチ体操を担当。力士のその後は、日本相撲協会の年寄と以外では、力道山以来プロレスラーを多数輩出し、弟子時代のチャンコ料理の腕を活かしたちゃんこ料理などの飲食店勤務も多い。阿夢露のように、引退して日本相撲協会以外の場所に身を置くようになった力士の第二の人生は興味深い。番組の最後には、ニコライの婚約者が登場のサプライズであった。
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/nipponsumu/

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