おざーんこと小澤隆生氏がヤフー社長に
あのオザーンこと小澤隆生(以下、敬称略)がヤフーの社長になる(なぜかヤフーは知り合いが次々と偉くなる)。かつて復刊ドットコムを一緒に立ち上げた仲だった。元々はCSKの同僚だった人々と「イージーシーク」という中古品のECサイトを運営する「ビズシーク」という会社を立ち上げていた。復刊ドットコムを共同運営していたのは、この時代。この頃の彼は20代後半だった。その「ビズシーク」を楽天に買われて楽天入りした。「イージーシーク」は「楽天オークション」となった。その後に「楽天イーグルス」の立ち上げに関わって、初年度から黒字化した。惜しまれつつ楽天を去ってから、しばらくの充電期間の後にヤフー入りした。ここでもECに腕を振るった。さらにインキュベーションに乗り出し、Paypayや一休などの事業を育てた。そうこうするうちにヤフーでドンドン偉くなって行って、遂にこの4月から社長を務めることになった。
小澤隆生こそは、次の日本の経済界を背負う人材である。増田宗昭(71歳)、柳井正(72歳)、孫正義(64歳)、三木谷浩史(56歳)。しかし小澤隆生氏はまだ49歳である。「ビッグ4の次はこの人だ」とずっと言ってきた。オーナー社長タイプではなく、プロの仕事請負人ということで、われらの新浪剛史(63歳)や原田泳幸(73歳)のタイプかもしれない。大学時代にご家庭の60億円の借金を背負い、それを返してきた。「ビズシーク」立ち上げ時は、三軒茶屋のオフィスにテントを張って寝泊まりしていた。転身後は東京タワーを借り切って豆まきしたり、羽織袴の侍姿で出社したりと話題に事欠かなかった。お子さんにも風変わりな、それでいて心温まるネーミング。変わっているようで、人への配慮も欠かさない。人生で最も感動したビジネス書であるベン・ホロウィッツ「HARD THINGS」(日経BP)では序文を寄稿されている。おめでとう㊗️ございます。これで日本の未来も明るい☀️。