大相撲2022年初場所初日
大相撲初場所の初日を観覧。ここのところ照ノ富士一強の感が強くなってきているが、実は初場所は6年連続で初優勝が続いている。1/8に放映されたNHK「どすこい研」は「初優勝」をテーマとしていた。初場所に初優勝者が多い現象は、間垣親方(白鵬)の見解では「年末年始休みから日程が近いので横綱大関陣が体調を崩しやすい」。そこに下位陣がつけ込みやすいということか。初場所で2021年に優勝した大栄翔と2019年に優勝した玉鷲は「夏は汗で突き押しが手が滑りやすいが、1月場所は最も寒くて突き押しやすい」と語っている。初優勝(がもし出るとしたら誰か)の可能性として、能町みね子氏は明生、藤井アナは隆の勝、二所ノ関親方(稀勢の里)は宇良、今田耕司氏は阿炎を挙げていた。
館内の状況は依然として入場を半分に抑制。それでも中入り後は、ここしばらくの場所よりずっと客の入りがよかった。座席での飲食禁止や応援方法の制限も継続。ちなみに売店は11:00開始。御食事処「雷電」は閉店してしまい、国技館の外に出て飲食して再入場も可能となった。肝心の観戦であるが、序ノ口から観ることができた。コロナ禍以来、ずっと12:30入場開始だったので、本当に久しぶりだった。朝8:30開場、取組は9:00から。ほとんど観客のいない気怠い雰囲気の国技館で、明日を夢見る若い力士たちが懸命に身体をぶつけ合う光景は清々しい。一方で51才の序二段・華吹は我妻桜を投げ飛ばして、見事な勝利。圧倒的な連敗記録を持つ勝南桜(服部桜)が序ノ口からいなくなったことは寂しい。ご贔屓の阿武松部屋の三段目・慶天海の取組も観ることができた。こちらも豪快な上手投げで見事な勝利。力いっぱい拍手で勝利を讃えた。幕下で楽しみなのは熱海富士。あの天真爛漫な笑顔を十両幕内で見てみたい。初日観戦の特典は協会ご挨拶に表彰式と優勝額贈呈式。年間最優秀力士賞が年間最多勝の照ノ富士であることは当然として、幕内最優秀新人賞が豊昇龍だったのは嬉しかった。そして場所中に再開した相撲博物館。現在は特別展「第69代横綱・白鵬翔」が開催されている(平常とは違って、場所開催中は相撲博物館には、観戦チケットを買って入場していないと入れない)。退館間際の抽選会では、目の前に座っていた相撲オタク少年(5〜6歳くらい?)一家が当選して大喜び。自分も含めて周囲の客たちも家族を祝福。その景品のプレゼンテーターとなった間垣親方を出口のところで、直ぐそばにチラ見出来たのがラッキー。それにしても英乃海と紫雷の違法賭博は心配。2010年の野球賭博問題の琴光喜のような扱いにならねばいいのだが。