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九州場所千秋楽の相星決戦は、1敗のハイレベル

 大相撲九州場所が千秋楽を迎えた。琴櫻が念願の初優勝🏆と年間最多勝。琴櫻と豊昇龍は千秋楽の相星決戦。それも1敗同士のハイレベル。14勝の優勝は、昨年の5月場所における照ノ富士の優勝以来9場所ぶり。

八角理事長から賜盃を受け取る琴櫻
1️⃣ 琴櫻は身体の厚みが増した。
甘い顔つきだったが、すっかり闘う男の顔になった。
優勝の瞬間、泣いている観客も多かった。
来場所は綱取りの場所。
2️⃣好調だった豊昇龍の「『前に出ない大関』と言われるのが嫌だった」というセリフに痺れた。「下がりながら投げを打つ」そんな非難を見事に克服。

3️⃣横綱一直線と思われた大の里は一歩後退。昇進祝いばかりで稽古が足りなかったのだろうか。大谷翔平選手のように、社会と一線を引かないと上は望めない。

4️⃣霧島(不調)、隆の勝(好調・敢闘賞)は、場所によって好不調の波が激しい。 成績が安定すれば大関も見えてくるのだが。

5️⃣土俵上で40歳を迎えた玉鷲は、まさに力士の誉れ。

6️⃣御嶽海はケガしたのなら、痛々しくて、休んで欲しかった。 安全運転=生涯賃金の確保がモットーのはずだったが。

7️⃣序盤は優勝争いにからむ躍進の阿武剋。 
数学オリンピックで優勝経験があるそうだ。 
同じ阿武松部屋で、幕下陥落が必至の阿武咲はケガが心配。
8️⃣11日目の宇良vs.平戸海の取り直し2回は大受け。 
いずれも熱戦だっただけに、連続3番はヘトヘトだったろう。

9️⃣星はあがっていないが、平戸海、時疾風、朝紅龍の相撲は果敢でいい。 
特に平戸海は、負けていても、胸のすく火の玉相撲。

🔟欧勝馬、湘南乃海、東白龍は引いてばかりで見苦しい。 
欧勝馬に玉鷲が「こんな相撲で勝ったからって、いい気になるな」は痛快。 
湘南乃海は、身体を生かして前に出る大きな相撲を取って欲しい。 
東白龍はいい突っ張りも持っているのだから、それを生かせば飛躍できる。

【番外】今場所から琴風(元尾車親方)氏がNHK大相撲解説者として登板。   
北の富士氏の逝去で解説者も世代交代。

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