大相撲秋場所2日目を国技館観戦
大相撲秋場所の2日目を国技館観戦。相撲人気が舞い戻り、週末のチケットは買い逃し。ウィークデーに遅い夏休みで観戦(このあたりは言い訳)。照ノ富士が休場したら横綱土俵入りが観られなくなるので早めの日の観戦にしたが、初日からの休場で残念。
いつもながら開場の朝8時半過ぎに入場。はためく幟と櫓太鼓に迎えられる景色は、両国ならでは。2階席から眺める、誰もいない静謐の土俵。神聖な時間と空間である。観客席にも物好きな好角家と外人客がチラホラのみ。やがて呼び出したちが土俵を清め、勝負審判たちが入場。明日を夢見る若者たちが序ノ口、序二段で奮戦する。まばらな客だが、熱戦や取り直しには拍手喝采。今日はご贔屓の阿武松部屋・慶天海の出番がないので離席自由。隣席の若い外人夫婦から「今のは貴健斗か?」「高安の取組はこれからか?」「アルコールはどこに行けば買える?」「力士はハンプティダンプティみたいだ」などとしきりと質問されるので、たどたどしい英語で回答。すっかり仲良くなった。そもそも国技館に来ると、隣席の人から解説を求められることが多い。
11:00になると売店オープン。中入り前後は大行列かつ大半が品切れなので、買い物はこの時間帯に済ませる。同好の好角家に教わった「ちゃんこ弁当」でランチ。牛と鶏の2種類あったが、教わった牛を購入。紐を引っ張って温めるタイプ。実質的には「すき焼き弁当」。ご飯にすき焼きのタレがしっかり染みて美味しかった。ちなみに弁当製造は「ひっぱりだこ飯」の淡路屋であった。この時刻になると地下ホールで「ちゃんこ鍋」サービス。「醤油ちゃんこ」で野菜をタップリ摂取。このレシピなら力士は健康な食生活のはず。
12:30になると「相撲博物館」が開く。今回は「栃木山・栃錦と春日野部屋」。春日野部屋創始者・栃木山。理事長経験者の栃錦。どちらも小兵だったが大横綱。現春日野親方(栃乃和歌)は「日本相撲史」「大相撲錦絵」刊行でお世話になった。顔も怖くて厳しい稽古で評判だが、僕らマスコミには優しかった。
こういうことをやっていると、あっという間に14:00過ぎから「十両土俵入り」で客席も埋まり始める。NHK放送も総合テレビに移る。十両→幕内土俵入り→幕内前半→幕内後半と進むにつれて、会場は熱狂の渦に包まれてゆく。結びの一番が終わったら弓取式。夕闇の国技館から一万人が一斉退去。賑やかだった国技館はもぬけの殻。大江戸線で帰るのが混雑を避けるコツ。