井川香四郎「暴れ旗本御用斬り 栄華の夢」
井川香四郎「暴れ旗本御用斬り」シリーズ第1巻「栄華の夢」。電子復刻第30弾。
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「陸奥仙台藩に異変あり」とのことで、松平定信に奥州密偵を命じられた大目付の大河内右京。その道行きで、赤児や少年を拾い、預かる羽目に陥る。そこを通りかかった、旅芸人のお凛と共道行きを共にする。しかし宿で拐われた子供たちが、実は訳ありだったと知る。誘拐、殺戮に暗躍する忍びの者たち。中には測量で有名な林子平まで登場。松平定信の厳格な「寛政の改革」の影で、不満を強める奥羽列藩。地方独立という、密かな謀反の企てに、メスを入れんとする公儀隠密。しかしその鎮圧の裏に、領土再編、お家取り潰しなどの、秘められた姦計が巡らされていた。全てを見通した右京は、真の犯人を明らかにすべく動く。