元上司のお墓参りで同窓会
日販の元上司のお墓参り。今年は初顔の先輩女子と3人でご一緒する。墓参りをネタに旧職場の同窓会が花盛り。
故人は優秀かつユニークな方だった。変人ぶりは過日に紹介したので、今日はエキセレントだった部分を紹介したい。
1️⃣日本のビジネスマンで興奮とともに評価したのは、CCC増田宗昭氏と、楽天の三木谷浩史氏だけだった。そういう人を見る目の直感は凄かった。二人を育てたと言える。
2️⃣都合が悪くなると遁走。僕もヤバい状況になった時に「ユダヤ人になれ」と言われた。
3️⃣会食はサプライズを用意。プール付きイタリアン、お座敷天ぷら、ムカデや虎のペニスなどを漬けた薬膳酒のお店など。「はとバスが行くようなお店ばかりではダメ」と言っていた。
4️⃣山登りによく連れて行ってくれた。丹沢縦走の時は、荷物を全部持たされて、こちらは死んだ。山渓ブルーガイドにも登場。
5️⃣映画事業を開拓。「Shall We Dance」「バトルロワイヤル」「平成ガメラシリーズ」などヒット作も興行。
6️⃣CDレンタル、ビデオレンタル、DVDレンタルを組み合わせたTSUTAYA事業を、CCCと提携して実現成長。途中まで日販はCCCの保証人だった。
7️⃣人を見極めるコツとして「自分の得意な分野についてヒアリングしろ」と言われた。相手の得意分野で話すと、相手の知識が上で、その発言が深いのか優秀なのかわからなくなるから」と言われた。
8️⃣ コミュニケーションへの努力を惜しまなかった。例えば藤子不二雄Ⓐ先生との宴席では映画「トキワ荘の青春」(この映画は日販が出資)のDVDを持参して話題作りをされていた。
9️⃣みんなに慕われた。上司にも部下にも取引先にも。敵と呼べる人は思い当たらない。死んだら直ぐに忘れ去られることが多いが、亡くなって15年の今も墓参りの方が絶えない。
🔟社長に就任した際に配った七つの行動指針
(特に②は秀逸、多くの人を救った)
①仕事をなくすことが仕事
②悩むな、考えろ
③迷ったときは一点突破
④得意に徹しろ
⑤強い思いが場面を変える
⑥絵になる仕事をしろ
⑦理屈は消費者にあり