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井川香四郎「黄金の峠」
井川香四郎「暴れ旗本御用斬り」 シリーズ第4巻「黄金の峠」。電子復刻第33弾。
https://www.amazon.co.jp/dp/B082F94CPB/
巷では金札が大流行。買えば何倍にももうかという触れ込みだが、今で言うネズミ講。大損をした庶民が両替商に殺到する。しかし金札発行は、公儀の許可を得ずしてできる商いではない。ここにも幕府重職に流れるお金。その証拠を消すために、次々と火がかけられたり、人が殺められる。この不正を追及していた金子主計助は、罠にはめられ切腹させられる。
金札騒動の裏で、飛騨高富藩では、金鉱脈が見つかる。当然のことながら、私利私欲に目が眩んだ者たちの草刈り場となる。天領になるか、それともお家のどの派が牛耳るか。誰が味方で、誰が敵で、誰が裏切ったのか混沌たる状況。そんな中で、最後は父子の情が、二つの事件の真実を明らかにする。本当の悪党は、右京の「御用斬り」の骸と化す。