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井川香四郎「洗い屋十兵衛影捌き 隠し神」

井川香四郎「洗い屋十兵衛影捌き 隠し神」。洗い屋十兵衛シリーズ第5巻。これにてシリーズ完結。電子復刻第39弾。「隠し神」「千鳥ヶ淵」「月影の鼓」「命の一滴」の4編を収録。新しい洗い屋稼業に誘う有馬伊勢守と、拒む十兵衛たち。時として行動を共にしながら、その気持ちはすれ違い。モヤモヤしたまま、これにてシリーズ完結。
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 「隠し神」では、両替商に囲われた、船宿の女将おれん。亭主の暴力から逃れるために十兵衛に「洗われた」。しかし実は別人であったことが判明。勘定奉行と両替商の不正を暴くための密偵だった。
 「千鳥ヶ淵」「月影の鼓」では、若い娘を手籠にしようとした、旗本の御曹司の若侍三人。親の威光で、奉行所も手が出せない。そんな彼らに、次々と天誅が下されてゆく。犯行現場近くの御隠居に、引きこもりの息子がおり、嫌疑がかかる。
 「命の一滴」では、同じ油問屋「菊間屋」の鑑札と美しい女主人・美里の操を狙う「備前屋」。美里は父の死後、跡取りの弟が行方不明になった間、店を支え続けてきた。弟を生捕りにされた美里に、十兵衛は救いの手を差し伸べる。

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