「JJM女子柔道部物語」高校柔道編のフィナーレ
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いよいよ高校柔道編のフィナーレ。舞台は「第40回全道高等学校柔道大会」「第39回全国高等学校柔道大会北海道予選大会」。いわゆるインターハイ予選である。それも女子柔道界の歴史にとっては、初めての団体戦。決勝で対するは北海道最高の強豪「極大高校」。既に男子はインターハイ出場を決めて、女子とのアベック出場を目指す。一方の全員が白帯初心者からのスタートだったカムイ南高校。全日本ジュニア強化選手2名を含む。先ずは先鋒はカムイ南は有本直美(52kg以下級)、対する極大は新鋭の高梨。2番手はカムイ南はヒロインの神楽えも(61kg 以下級)、極大は全道無差別級チャンピオンの笹沢千津(66kg 以下級)。二人は親友にしてライバル。大将戦はカムイ南は切り札の藤堂美穂、迎え撃つ極大は岩崎佳代子。共に72kg 以下級の激突。いずれ劣らぬハイレベルな激戦が繰り返される。ポイント戦となった現代柔道は、団体戦においては引き分けが多く、なかなか決着がつかない。
どちらが勝ったにしても涙、涙、涙。勝ってこその感涙。負けてこその悔し涙。どちらも涙に変わりない。いずれもかけがえのない尊いものだ。3年生にとっては高校柔道の決着の場。それは青春の終着点だ。試合中は阿修羅の形相でも、試合が終われば18歳の愛らしい女の子たち。健闘を讃えるチームメイトや家族たちが、死力を尽くした彼女たちを迎え入れる。「高校柔道編」の後は、いよいよ神楽えもが世界に向かって羽ばたく時だ。新章が楽しみである。
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