和菓子デザイナーのガールフレンド
7月18日 テレビ体操再開8回目、再開2339日目、通算3199日目。Girl Friendの1人。伊那にローメン&食虫ツアーをご一緒した際、現地の幹事実家へのお土産を僕が見繕った。それは「紀の国屋」の「上がり羊羹」。甘さを抑えた、自分が最も美味しいと思った和菓子。偶然だったが、そのお菓子のパッケージをデザインしていたのが彼女。紫紺のデザインが美しく、書き文字も揮毫。本人から指摘されて、顎が外れるほど驚愕。
http://www.wagashi-kinokuniya.co.jp
偶然は再び起こる。今でも最もお持たせで使っている目黒東山「菓匠雅庵」。本店のある目黒東山は不便な場所で、もっぱら買い求めるのは品川駅構内ecuteにできた支店。ここの和菓子も美味しい。人は自分の好きな物を、好きな人にあげたくなる。宴会で雅庵のお菓子を手土産に持参したところ、またもやデザインが彼女だった。より正確に言えば、職場が雅庵のパッケージデザインを受託していて、メンバーが分担している。彼女は「茶の丸」「わらび餅」に加えて、お店の角底袋を担当。ラピスラズリっぽい、和の蒼が清々しい。これまた腰が抜けるほどビックリした。
http://www.wagashi-miyabian.com
和菓子のパッケージにも、もちろん製造コストがかかる。大量生産であれば単価も安い。紀の国屋や雅庵のような、スタンドアローンな優良店は、味は一級品だが、そのような経済効果に浴しない。だからデザイナーサイドにも、コストをかけずに、最良のデザインを提供する苦労がある。世の中がチェーン店ばかりに統合されている中、コロナ禍の影響の下、個人で頑張っているお店を応援したい。お菓子のパッケージには、人を元気にする力がある。それをパッケージデザインで表現しているのが彼女(写真の使用はご本人の許可を頂いております)。