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哀悼、キラー・カーン氏

12月29日のことだが、元プロレスラーのキラー・カーン氏が亡くなった。元幕下力士(春日野部屋・越錦)で、1971年にプロレス界入りして「蒙古の怪人🇲🇳」として活躍。アンドレ・ザ・ジャイアントやハルク・ホーガンたちと対戦した。ご本人は日本人🇯🇵で、モンゴル人でも何でもなく、本名は小沢正志氏。自分はプロレスファンでもなかったので、昭和のリングでの活躍は漫画「プロレススター列伝」で読んで、名前を知っている程度だった。


 自分がキラー・カーン氏に親しんだのは、引退後に新大久保で経営していた「居酒屋カンちゃん🏮」。ここでサービス精神旺盛な本人に、すっかり惚れ込んでしまった。ご本人はデッカくて、ガタイがいい。お客さんとのツーショット撮影にも嬉々として応じてくれる。店内はキラー・カーングッズでいっぱい。料理は安くてプロレス仕様の大盛り。その後に自転車の当て逃げのスキャンダルがあって「居酒屋カンちゃん」が閉店。お店のことが心配で、必死で逃げたそうだ。身体は大きかったが、気持ちは小さな人だったのだろう。そのギャップが愛らしかった。今年に入って、新しいお店「カンちゃんの人情酒場」をオープンされて『いつか行かねば』と思いつつ、果たせていなかったのが残念。仕事中に動脈破裂で急逝とのこと。やっぱり格闘技の人は、どこかに身体のダメージが残っていたのだろうか。享年76歳、天国のリングでのご活躍をお祈りしたい。


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