斎藤栄「殺人の単位」
斎藤栄「殺人の単位」。全国から金持ちの子女が集まる東北の全寮制学校、愛生会高校。尾瀬主任の叔父から持ち込まれた「儲かる」案件。その校内のどこかに巨額の財宝が隠されているという。副校長である叔父から極秘捜査を依頼されて調査を始めるが、学内ではセックス、密猟、そして殺人と驚くべき実態が。
お金がなければ生活ができないけれど、だからといってあるから幸せとは限らない。お金さえ払えば、美名の下に問題児を厄介払いできる学校。そもそもの存在価値が道を外している学校法人で起こる、横領事件と権力闘争。ここ探偵事務所の経済事情を好転させるために、危ない事件に首を突っ込み過ぎた尾瀬主任。騙し騙されの関係変転の末に、天は愚かな人間たちに鉄槌を下ろす。
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