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マー君、そこはちょっと違っている

 マー君こと田中将大投手の契約更改が決裂して、自由契約になった。「もう必要とされていないと感じた」と記者会見(ちょっと捨て台詞っぽい印象)。巷説によれば、これまでの高額な年棒に対して、大幅な減棒が提示されたとも聞く。シーズン中に1勝もできなかった田中将大投手への、楽天イーグルスの評価は全うだったと思う。それでも200勝を目前にしていた球界の至宝に対して、契約更改を申し入れていたのである。このニュースを目にした時に『ここでキレてはいけないな、マー君は』と思った。自由契約後で、噂に上ったヤクルトも中日も獲得を見送った。結局、巨人が獲得を発表した。獲得理由は「菅野投手が抜けた後の精神的支柱」という、わかったような、わからないような理由。もし菅野投手がMLBに抜けていなかったら、失業=引退だったのかもしれない。
https://sports.yahoo.co.jp/contents/12645
 自分は社長を辞した後で、同じグループの他社のヒラ社員に徹した。同居していたビル家賃の請求書を、今まで平身低頭して持参していた総務部員が同僚になった。その時になって、彼の態度は一変した。しかし社長時代のプライドは捨てるようにした。電子書籍の仕事だったので、取引先の社長や役員たちは皆知っていた。しかし会議の最中には、一切そんな気配を消した。立場が違えば、そんな知遇は全く意味がないからだ。企業のオーナーではないサラリーマンは役員になっても、退任すればタダの人。そこは野球選手も同じで、全盛時と現時点の数字の違いを冷静に認識すべきだ。マー君は楽天のオファーを受け入れていれば、楽天イーグルス監督の道もあったようだ。ともあれ日本のヒーローだっただけに、即引退という最悪の事態は回避できてよかった。「損して得🉐とれ」「負けるが勝ち」も一理ある。

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