「シン・仮面ライダー」を観た感想
「シン・ゴジラ」は3回、「シン・ウルトラマン」は2回観た。だからせめて「シン・仮面ライダー」を1回は観ようと思った。しかし放映も終わりに近づいているようで、日中まともな時刻に上映しているのは新宿「バルト9」だけ。それなのに、埼京線が信号故障で27分停止、「バルト9」のエレベーターで10分待ち。それでも早めに出たので、ようやく映画開始にギリギリ間に合った。
先ずは公式の映画あらすじ。地球征服を狙うSHOCKERによって、バッタオーグ(改造人間)にされた本郷猛(池松壮亮)は、緑川弘博士(塚本晋也)と緑川ルリ子(浜辺美波)とともに、SHOCKERの組織を足抜けする。改造で得たプラーナ(生命エネルギー)で人を殺したことに戸惑う本郷。緑川弘が蜘蛛オーグ(大森南朋)に殺され、死に際にルリ子を託された。本郷は覚悟を決め「仮面ライダー」を名乗る。そしてルリ子と協力してSHOCKERと戦うことに。自分と同じように強化手術を施されたオーグ達と戦いを繰り広げる。中盤以降はルリ子の兄、緑川イチロー(森山未来)と戦うことに。第2のバッタオーグ(柄本佑)も現れ、戦いはますます激化。
自分には「仮面ライダー」にさほど思い入れはない。おそらく「ゴジラ」の1/100、「ウルトラマン」の1/30もないだろう。自分にとってのキャラクターの神性の含有量の差である。あるのは石森章太郎先生へのオマージュのみ。しかしバイク🏍️の迫力は圧巻だ。ゴジラもウルトラマンもオートバイには乗らない。これは「仮面ライダー」ならではの魅力だ。展開もダイナミック。とにかく敵も味方も登場人物がドンドン死んでゆく。特に敵となるオーグたちは弱すぎる。そのほとんどがいなくなって、代役と脇役だけが生き残る。そのアッサリした喪失感は物足りない。猛とルリ子には仄かな恋心が芽生えているが、それをハッキリ出さないところもいい。これでルリ子が「愛してる」などと口にしたら、抑制した表現がぶち壊しだ。配役が「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」の登場人物が多いことも笑わせる。政府機関の男に竹野内豊、情報機関の男に斎藤工、サソリオーグに長澤まさみなど。この先このシリーズはどうなってゆくのだろう。「シン・マグマ大使」とか「シン・ガンダム」とかに品を変えてゆくのだろうか。
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