一年待った「末廣鮨」の「蒸し寿司」
一年待った。四谷「末廣鮨」は四谷駅から四谷三丁目方面に5〜6分ほど新宿通り沿いに行ったところの年季の入ったお寿司屋さん。年配の大将が一人で切り盛りしている。ここで目についた「蒸し寿司」の手作りポスター。「寒い時に温かい蒸し寿司」とある。しかし昨年4月に「時期じゃない(3月まで)」と断られ、今年に入って電話して確認したら「あれは時間がかかるので」と渋られた。『こうなったらお店に行って説得するしかない』と覚悟を決めて、客の少なそうな開店時刻に訪問。思い切って「蒸し寿司やってくれる?」と問えば「はい」とあっさり頷いてくれて拍子抜け。
さて実際に出てきた「蒸し寿司」@1800。『いったいどんなものなのだろう?』と興味津々。重箱の蓋を開けると湯気が立つ。そう、これは蒸したチラシ寿司。具材はまさに絢爛豪華。筍、椎茸、蒲鉾、銀杏、グリーンピース、穴子、白身魚、卵焼きなどがぎっしり。おまけに蟹肉、松茸、八頭など高価で珍しい具材もいっぱい。全体的に甘めに味つけされている。わっぱ飯風のご飯は具材の味が染み通って複雑な旨さを醸し出している。何より温かいから美味しい。身も心もホッカホカになる。
あまりに美味しかったので「孤独のグルメ」原作者である久住昌之さんに伝えてみようかな。番組で採用するかどうかは先方次第だけれど、お客さんが殺到したら迷惑かな。だけれども作る間食べている間ずっと僕一人で、帰り際にようやく一人入ってきたというのは、この大将の腕前に比してあまりにもったいなくて。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13036509/