京橋「天ささ」てんやわんや
京橋「天ささ」。お店に入った途端に「無理、無理」と宣告を受ける。大将ひとりで満席のお客に料理も接客も会計も全てこなす「てんてこ舞い」。こちらも電車で来たので「待ってちゃダメ?」と訊くと「ちょっとかかるよ」と言われて玄関脇の席で待機。後から後からお客が来て、大将が手で✖️を作って、続々と退却。
メニューは単一「天重」@850オンリー。しかし額面通りに受け取ることなかれ。あたま盛り→ご飯→天丼→あたま盛りのサイクルが眼前で展開される。「あたま盛り」とは天ぷらとご飯を別に出す。先ずは天ぷらが一品一品揚げられて出てくる。サツマイモ🥔、海老🦐、茄子🍆。なぜか全て塩で食べるよう大将に指示を受ける。『茄子は天ツユで食べたいなあ』と思いつつも戦場の習いに従う。その後で「ご飯が足りないだろう」と大将が言い出して、わけも分からずご飯の丼を差し出す。ご飯を注ぎ足して出てきたのは天丼だった。そう言えば最初ご飯は半分くらいの盛りだった。海老以外は牛蒡、ピーマン、玉葱、かき揚げ、サツマイモと野菜中心。自分は海鮮天より野菜天が好きなので歓迎。天丼を食べていると、またもや揚げたての天ぷらが供される。サツマイモに大葉。『えーっ、まだ出るの?』とビックリ。
最初はワイルドな感じだった大将。メニューを訊かれて「これだけだよ」と「特製天重」の額を叩き、値段を訊いた客に「ここに書いてあんだろ」と一喝。しかしこの時点では大将も忙しさで完全にテンパっていた。しかし客捌きが落ち着いてくるとガラッと雰囲気が変わる、「お待たせしました」と腰が低くなる。これで大将がもともとは低姿勢の好人物だとわかる。とにかく京橋「天ささ」はすごいお店だ。安さがすごい。味がすごい。ボリュームがすごい。これを以って「驚異のコスパ」。そして切り盛りがすごい。接客がすごい。立地がすごい。これなら千客万来も当然だ。
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