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福富かのん「殺数 天とのつながりを解き明かした運命を変える数字」

福富かのん「殺秒 天とのつながりを解き明かした運命を変える数字」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B093LNT5JZ/
 トラブルを避け幸運を引き寄せる開運スイッチを入れる「殺数」。それが運命解放の鍵となっている。暦を支配する中国皇帝にのみ受け継がれてきた万物の法則を解き明かす「天恵数理」の中からの秘儀である。
 この本は、いわゆるスピリチュアル本。霊感や超能力について書かれた本というものを、これまで読んできたことはあまりない。しかしこのタイトル「殺数」には惹かれた。著者が語るには、成功するため、失敗しないためには、やはり平素の心がけが大事と説く。明るく前向きに生きること。そして用心深く手を打つこと。そのような備えがあってこそ、富や幸せを招き、不運や病を避けることができることが人生の前提となる。そしてその転ばぬ先の杖こそが「数秘術」と「殺数」のハンドリングである。前者は運命の鑑定予測、後者は不幸の種の書き換え。
 本書で取り扱っている「殺数」は、自分にとって凶数である、縁起の悪い数字を自らから遠ざけるということ。自動車やパスポートの番号は変えられないから仕方がないが、銀行のパスワードとか携帯電話の番号のように変えられるものは、殺数を変えてしまう。殺数は生年月によって規定されるが、それを1桁でも、各桁で合算してもなど、ありとあらゆる組み合わせで配慮する。スポーツや勝負の世界で「験を担ぐ」という表現があるが、それに近い感覚である。そういう手筈を整えておけば、宇宙から天からパワーを与えられて守られる。自ら助く者は、運命を好転させることができるというわけである。

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