ミステリー作家の斎藤栄先生が逝く
ミステリー作家の斎藤栄先生がお亡くなりになられた。齢91歳とのこと。徳間時代に多くの作品の電子書籍化をお手伝いさせて頂いた。非常に多作の小説家だった。人間の浅はかさや欲望を深く抉った作品群で、全国各地を舞台としていた。特に女性の性や業を描いた作品には鬼気迫るものがあった。また斎藤栄先生は神奈川県有数の進学校・湘南高校のご出身。湘南高校は、自分たち翠嵐出身者からすると永遠のライバル。鎌倉が舞台の作品が多いのはそのため。
自分が担当した斎藤栄先生の作品は以下の通り。★マークは担当した頃の自分のお薦め作品。柏木院長、タロット日美子、甲賀産婦人科医、江戸川探偵長などのシリーズがある。どの主人公も本業はあるのに、頼まれもしないのに周辺の事件に首を突っ込んで解決する名探偵であった。いつも解説を書いていた影山壮一先生とは、元日刊スポーツの記者だった。
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