赤坂「天茂」かき揚げ丼、ここは日本の食文化遺産である
ずっと行ってみたかった赤坂「天茂」。近いところではアド街で紹介されていた。赤坂見附駅から歩いて6分。帰りは溜池山王駅から帰ったが、その方が近そう。赤坂三丁目の外れにある雑居ビルの2階は、江戸時代にトリップしたようなレトロで素敵な空間。ところが創業以来60年のこの店は移転の必要に迫られているそうだ。そういうことをきっかけに店を畳んだりしないで欲しい。自分は開店15分前で一番乗りだったが、開店間際に続々と来店。正午前には階段に行列となった。
オーダーは名物の「かき揚げ丼」。小海老🦐と小柱のかき揚げである。ランチメニューは天丼(鱚・穴子)との2種類。しかしほぼ全員が「かき揚げ丼」をオーダーしていた。それもそのはず小海老🦐と小柱🐚のプリプリコンビ。衣は濃い天ツユをシットリと纏っている。天丼には真っ黒なタイプと、サラリとした乾いたタイプがあるが「天茂」は前者。敢えて言えば浅草「大黒屋」タイプ。自分もブラック党である。とっても美味しかった。カウンター内厨房は大女将と若女将が切り盛り。大女将が常連と話しの花を咲かせ、若女将が手際よく天ぷらを揚げてゆく。さすがは食べログ百名店に名を連ねているだけある。これまで行列を懸念して、なかなか行けなかったが、足を運んでみてよかった。ここは日本の食文化遺産である。
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