出版健保「特例退職被保険者制度」
出版健保で健康診断。ずっと満員で忘年会時期の年末にようやく予約できた。宴会の後は体重が増えるので、皆さんこの時期は避けるのだろう。自分も今さらながら成長期にあるので、秋口くらいにしたかったが、叶わなかった。
ところで今回は健康診断以外にも、出版健保に用事があった。それは「特例退職被保険者」の申請。自分はこれまで徳間書店を退職した後、「任意継続制度」で出版健保の資格を継続していた。これは2年間に限られた制度。それも残すところ、あと半年。『その後は国保に切り替えだな』と夫婦とも考えていた。しかし業界の大先輩が「あと一年」とSNSで嘆いていたので『待てよ?』と思った。さっそく出版健保のホームページを調べると、75歳までは「特例退職被保険者」が申請できる。出版健保で20年以上、または40歳以降に10年以上加入期間があれば、申し込み資格がある。自分は日販時代に28年間出版健保に加入していたから。
CCC時代は関東IT健保だったが、ここは加入者年齢層が若く、財政が豊かだった。設備も金ピカで、福利厚生も発達。かつてはピカピカだった御茶ノ水の出版健保のビルも、今やかなり年季が入ってきた。年齢構成も上がってきて、出版不況もあり、自分が出版業界に入ってきた頃の羽振りの良さはない。当時の健保運動会は、参加するだけで山のような景品で、子供たちは狂喜乱舞だった。別に国保でも構わないのだが、ずっと出版業界で過ごしてきたので愛着がある。出版健保の保養所にも、家族でよく泊まった。健康診断で苦手のバリウムを飲んだ後に、書類提出を済ませてきた。気がつかせてくれた、業界の大先輩に感謝である。