日販同友会世話人会の活動
日販同友会は元々職場である日販のOB会である。日販の労務管理部門を事務局として、運営するOBの役員8人は世話人と呼ばれる。以前の同友会は保養所に泊まれたり、社内誌が年4回(新入社員や退職者情報が知ることができる)送られてきて、本社ビル最上階の銀座アスターで開催される総会兼懇親会が年1回あった。しかし保養所はなくなり、社内報はデジタル化され、コロナ禍で総会は開催されなくなった。そうなると会員のメリットが、訃報の連絡くらいしかなくなって、会員がゴッソリ減った。そこで対策としてOB会報を年2回出した。今回の表紙は1953年(昭和28年)の創業まもない日販の諸営業所の写真である。掲載内容は、現在の日販の主な動きを伝え、同友会員の近況報告を掲載。自分も執筆したことがあるが、それなりにみんな読んでいるようだ。この会報の袋詰め作業を世話人会で共同作業する。この時に一体感が生まれて、元上司や元同僚と手を動かすのがとても楽しい。これが単純作業だから、余計にリズミカルになってウキウキする。懐かしいロゴマーク入りの社用封筒を見るのも嬉しい。さらにコロナ禍が落ち着きつつある昨今、今年は総会も再開できそうである。作業後は、御茶ノ水駅前の日高屋で一杯やりながら、世話人会長の思い出ループ話を堪能。
こんなにも元々職場を愛していることに、社長から「そこまでの思い入れはないなあ」と言われたことがあるくらい。でも辞めたからこそ、辞めた人には深い思い入れがある。そこはきっと吉川弘文館に長くいた横井さんにもわかるはず。もちろん辛い思い出で辞めて、もう二度と元職場を顧みたくない人がいることも知っている。自分も同期に「おまえは、いい時に辞めたよ」と言われることもある。でも辛かった人にも、きっと良き思い出があったはずだ。少なくともそういう人との間に、僕は良き思い出がある。