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大相撲解説者チャート分析

大相撲の場所前後に放送される「ニュースシブ5時」の「相撲部」コーナー。部長は能町みね子氏である。今回は相撲解説者の分類がテーマ。①よく喋る②ポジティブ③辛口④つぶやき、この4つの基準で解説者たちをチャートでマトリックス分類。たしかに言い得て妙であり、聴いていて内心でそう思っていた評価に合致する。
 例えば現役時代はムッツリしてほとんど喋らなかった横綱稀勢の里は、荒磯親方になった途端に、ハイテンションでペラペラ喋り始めた。現役時代は鳴門親方(隆の里)に「余計なことを喋るな」「感情を顔に出すな」とキツく言われた故の寡黙だった。それが現役という縛りを離れたら、生来の饒舌が発露した。ポジティブという点では押尾川親方(豪風)が好評。先日デビューした君ヶ浜親方(琴勇輝)も滑舌の良さが、驚異で迎えられた。ユーモラスという点では安治川親方(安美錦)。
 一方でボソボソボソボソ喋るタイプもいて、鶴竜親方や武隈親方(豪栄道)や中村親方(嘉風)は、現役時代の威勢の良さと正反対のボソボソぶりである。辛口という点では舞の海を始めとして、最近では中村親方がその筆頭だろう。しかし内容は深いことが多く、これはこれで耳をすませて聞かねばならない。特異なのは北の富士で、辛口なのにポジティブに明るい。これも本人の人徳のなせるわざ。NHK放送は引退直後の新しい親方がゲスト解説者として招かれることが多く、そのデビューがいずれも注目されるところである。

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