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「相撲」9月場所総決算号
「相撲」9月場所総決算号が届く。表紙と巻頭特集は、もちろん優勝、大関昇進、殊勲賞と敢闘賞受賞の正代。以下、巻頭カラー。平幕から出直しになった関脇・大栄翔。大活躍で敢闘賞の翔猿。千秋楽に勝ち越しを決めた豊昇龍。新十両の場所が全敗となった王輝。終盤5連敗で新十両負け越し錦富士。9月場所前稽古場めぐり。千代の富士の優勝額の両国駅掲示。
面白かった特集が二つ。外国出身幕内力士50人総まくり。Part1では三役以上力士をカラー写真で、一人立ち写真で紹介。贔屓にしていた阿夢露はPart2で登場。Part2では外国人力士の入門や活躍の歴史や力士一覧表が掲載。ハワイ勢からモンゴル勢に欧州勢。もう一つは「2020年秋場所番付予想結果発表」。これは3年前の平成29年1月号で予想された、角界に関係の深いマスコミや芸能人など15人による2020年秋場所の予想番付と現実の比較。サブタイトルには「誰も予想していなかった朝乃山、貴景勝の大関」とある。うち12人が白鵬の現役続行と正代の大関昇進を予想。横綱大関に豊山の名前が多く、遠藤、貴源治の名前もチラホラ。当時の上位(横綱〜前頭5枚目)21人のうち12人が入れ替わっている厳しい世界。
11月番付予想では、新三役に注目。今回は入れ替えが激しそう。隆の勝が、新三役にして一気に関脇。照ノ富士と高安が小結に復帰。正代の初優勝を見て、高安はさぞ悔しかったことだろう。大関時代に何度も優勝次点で、未だ優勝できていないので。これも白鵬全盛のとばっちり。ケガから復帰の千代の国の入幕、業師・宇良と苦労人・常幸龍の十両カムバックも楽しみ。大鵬の孫・納谷の十両昇進は番付予想にもなく、その後の協会ニュースで昇進はなしということだったので、予想を外してしまった。それにしてもケガして番付を下げて、その後の消息を聞かない力士のことも気になる。例えばピアノの上手い友風は、9月場所では東幕下52枚目で全休。「相撲部屋聞き書き帖」では出羽海一門の玉ノ井部屋の集団感染の詳細レポート。これで部屋最年長力士(43歳)芳東の現役歴代2位の連続出場記録1,183回が止まってしまったという残念な結果。後続のニュースで、玉ノ井部屋の力士全休は特例措置として、全員が地位を据え置きとのことで良かった。
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