変化に適応するマインド
三度目の緊急事態宣言が出て、
週のほとんどを家で過ごすようになった。
この生活になって一年経つが、SNSやらニュースやらをみていて
浮き彫りになったと実感することがある。
それは、今までのやり方を貫こうとする人と、
変化を受け入れる(むしろそれを好む)人の差だ。
もう少しまとめていうならば
従来踏襲型と、変化適応型であろうか。
ちなみに、私は断然後者である。
結論から言うと、
変化を受け入れなければ衰退するしかない。
変化を受け入れるマインドが、生存のためには必要だ。
それは、数々の歴史が証明してくれている。
コダックの破綻や、ソニーのベータマックスなど、
ビジネス界隈では挙げ出したらキリがない。
従来踏襲型の思考
今までのやり方を貫こうとする人の思考回路はこうだ。
私たちは不幸のどん底にいる。
今まで通りに生活できるようになるのはいつだ。
もう我慢の限界だ!
通勤、飲み会、旅行、授業、イベント・・・
2020年4月ごろ、パニック状態になりながら
今までと同じことができなかったことを嘆く人が続出した。
その少し前までは
対岸の火事とでも言わんばかりに
中国は大変だな〜中国人はくるなよ〜と言っていただろう。
それがひとたび自分たちごとになって
みるみるうちに増えていって。
外出自粛が叫ばれるようになった。
そして、徐々に再開されていった。
できるだけ今まで通りに。
マスクや消毒液、アクリル板などを用意して
今までと同じ形態を維持しようとする。
丸一年が経ち、限界がやってきて
もういいだろうと、おもった矢先に、
また感染拡大に伴う3回目の緊急事態宣言。
政府は何をやっているんだ!と怒るわけだ。
口癖のように
「早く今までの生活が戻ってきますように」
「コロナ消えてなくなれ!」
「コロナがなくなったら・・・」
2020年、コロナ禍に入ってすぐは、夏頃には!
夏頃には年末には!
年末には春までには!
・・・そして今に至る。
従来踏襲型の思考は、
お役所仕事の「前例がないので」を彷彿とさせる。
「今までが一番素晴らしい」と考える思考、
または「前例に従うのが楽」という思考停止状態だ。
その状態の何がいけないかというと
生きていくのに必要なことは「変化への適応」なのに
変化を拒み続けることで
生存可能性を減らしているということだ。
変化適応型の思考
一方、変化適応型の思考はこのような感じ。
テレワークが推進されたなら、テレワークに最適な環境を整えよう!
ディスカッションがない一方通行の授業は自分のペースで出来る
飲み会はオンラインでやれば帰らなくていいじゃん。
海外の人や遠方の人と飲めるし!
旅行に行かない分、自己投資にお金を注ぎ込もう。
変化が来たら、それをどう自分の中で最適化するか、という風に考える。
この思考の重要ポイントは
自分でコントロールできないものを思い悩む時間を減らすこと
メンタルヘルスを保つ上で重要な心得です。
(ちなみに自分でコントロールできないもので大きいものは他人)
確かにコロナ禍でできないことは多くなったけど
出来ることも多くなったのではないか。
この状況を逆手に取って新たな挑戦をしてみるのも良いし
思いっきりゆっくりしてみるのも良い
収入が減って困るのであれば
オンラインで出来る仕事を探すか、
この状況でも影響を大きく受けない業界を探す
残酷な事実として、世界中の人が全員困っているわけではなく
この状況だから儲かっている人がいる。
それを真っ向から受け入れて、
悲しむだけ悲しんだら行動を起こすべし。
最低限、使えるセーフティーネットは全部使うべし。
変化に対して適応するのは生きていくために必要なマインドで
変化に弱かった者が負け続けるのは世の常。
この辺りは名著「チーズはどこへ消えた?」と読むと良い。
状況の変化に適応することが重要
コロナ禍に入ってすぐ、「ストックデールの逆説」に出会った。
7年間、拷問に耐え続けたストックデール氏。
安易なポジティブ思考が危険であることを再認識できる。
ぜひ、周りを見渡して、
従来踏襲型と変化適応型、
どちらが裕福に生活しているか
どちらが幸せそうか
少し考えてみることをお勧めする。