英語を学ぶ前に、自分を理解しよう
オンライン英会話で講師をしていて
フリートークのレッスンをすることも多いのですが
その時に思うことがあります。
「自分のことを理解できていますか?」
趣味は?と聞かれて答えられますか?
趣味、といって、これといったものが出てこない人、
日本人では非常に多いです。
そこには「自分の好きなことを突き詰める」ということへの
関心の無さがあります。
ですが、正直なところ、英語を話す人で趣味が少ない人は
あまり出会いません。
はっきり言いましょう。
日常なんてほとんどがフリートークなんです。
そのフリートークをするときに、材料をくれない人と
話したいと思いますか?
レッスンの時は、色々と引き出そうと質問をします。
学習は「好き」と結びつけるのが最速かつ最適なので
そこを意識するために趣味を聞きます。
そして、人は自分の話をしたい生き物ですし、
生徒さんにたくさん話をしてもらわないと
英会話の練習になりませんから
話してもらわないといけません。
ですが、話を膨らませるのが結構大変なんです。
例えば、「映画鑑賞」という答えが返ってきたとしましょう。
そしたら「どんな映画が好きですか?」と聞きますよね。
それで「うーん、、、特にこれといってはないんですけど。。。」
と言われたら絶望的です。
最悪の場合、英語で会話していたら答えが返ってきません!
苦笑いされます。
講師としては、絶望的な瞬間です。。。笑
私が一方的に好きな映画の話をしても仕方がないので
色々な角度で質問をするのですが、
これ、結構大変なんですよ。
「どのくらいの頻度で映画館に行くんですか?」
「今までで一番良かった映画は?」
「思い出に残っているものは?」
「好きな俳優さんは?」
「字幕派ですか?吹き替え派ですか?」
そんな大変なこと、日常で、普通の人がしてくれると思いますか?
趣味を答えるということは、
その後に来る質問にもある程度対応できるようにしないといけません。
緊張感を持って欲しいということではなく
自己分析をして、
自分の好きなもの、どういうスタイルなのか、
逆にどういうものは苦手なのか、理想は、など
答えられるように頭の中を整理しておきましょう。
決まったフレーズをあらかじめ用意しておくのも良いです。
趣味に関して、英会話で話すおすすめは
「この趣味について話したいのですが、このフレーズで伝わりますか?」
というようなレッスンです。
自分のお決まりフレーズをブラッシュアップさせていきましょう。
自分のルーツについて語れますか?
アメリカ人に出身を聞くと大抵、
"I was born in India and raised in San Francisco."
(インドで生まれて、サンフランシスコで育ったよ。)
というような形で帰ってきます。
要は、生まれと育ちを答えるのです。
これをするメリットは、趣味の話と同じですが
聞き手が質問できる要素がたくさんできるからです。
例えば先ほどの質問であれば、
・いつサンフランシスコに来たのか
・なぜ来たのか
・インドには帰るのか
・どちらの国の方が好きか
・インドといえばカレーだけどアメリカに来てもそうなのか
などなど、聞くことができますよね。
重要なのは、相手に「エサ」を与えることです。
話のネタ、というエサです。
そこでどれだけ掴めるか。
結構ポイントです。
生まれ育ちは、もう変わりませんから、
こちらもお決まりフレーズを作ってしまうと良いですね。
そして、趣味同様、チェックしてもらいましょう。
試してみて、ウケが良かった話を盛り込むのも良いですよ。
当然ですが、来そうな質問を考えておいて、
それに対する回答を用意しておくのも大切です。
自分の国について語れますか?
戦後の教育制度によって、
日本は日本に誇りを持ちにくくなっています。
それについてごちゃごちゃいっても仕方ありませんが、
日本人は自分の国について語れない人が多いですね。
日本の人口は?
都道府県の名前の由来は?
住んでいるエリアはいつから人が住んでいる?
隣接エリアの特徴は?
日本の教育システムは?
浴衣は着物じゃないの?
能と狂言はどう違う?
日本で人気のあるものは?
どうして相撲が一番の人気スポーツじゃないの?
(少し複雑かつ繊細なトピックですが)宗教は?
日本は小さいのに方言がたくさんあるのはなぜ?
挙げ出したらキリがありませんが、
本当に、日本のことをこれでもか!!!!!というくらい聞かれます。
私も初めはほとんど答えられず、
日本語でもわからないことを英語で言うなんて無理!と思っていたけれど
世界の人たちは自国への誇りが強いので
かなり驚かれます。
なんで答えられないの?自分の国のことなのに??
きちんとした教育を受けてきているんでしょ??
と、さらに質問責めにされたことも・・・(苦笑)
相手の国のことを理解するのは非常に大切ですが
それは相手に聞けばいいですよね?
でも、日本のことは答えられないと非常識になります。
日本の常識、世界の非常識。
日本国内では下手すると右翼扱いされてしまいそうですが
一般常識レベルのこと(人口、国の成り立ち、憲法など)は
知っておいて損はないですし
調べるのは大変ではないです。
攻撃するのは良くないですが、あくまでも知識として。
海外にでたら日本のことを聞かれるんだ!という認識は
英語を学ぶ前に持っておくべき心づもりです。
まとめ
自分のこと、自分の国のこと。
知って、もっと好きになって、
その良さを伝えるんだ!!!と思って
英語を学んでみてほしいです。
フリートークのレッスンを受ける際、
先生が困らないようにしてあげてね!(笑)