人に教えを求める時の礼儀
人に何かを教える仕事をいくつかさせてもらっている。
また、タイプ的に友人や周りの人から色々聞かれることがある。
そして、思うことがある。
人に教えを求める時の礼儀がなってない人が多い。
「人に聞く前に自分で調べろ」と言われる。
一方で、「わからなかったらすぐに聞け」と言われる。
どっちだよ!!とキレたくなる。
それもそうだ。
時と場合によるからだ。
人に教えを求める時の礼儀を守っていないから、
そういうよくわからんことを言われるのだ。
教えてもらいたい時、聞きたい時は、礼儀を守ろう。
人に教えを求める時の礼儀??
人に教えを求める時の礼儀、それは、
聞く相手と、タイミングを正しく守ること、そして、フォローだ。
正しい聞く相手
聞く相手を見極める方法は一つ。
「その人が、そのことが話したくて仕方がない人であるか」
を考えることだ。
人間だれしも、根本的には自分にしか興味がない。
それを悟られないように、普段は平然を装っているだけだ。
よく、聞く相手を間違えているというが、
単にわけわからんことを言う人に当たるということだけではない。
その人が話したくない内容である場合、
話したくもないことを聞かれると不快だし
知らないことを聞かれると知識不足がばれたくないから適当に逃れるし
いいことがない。
要は、どの世界にもいるであろうマニアを探して
その人に勝手に語らせたもん勝ち、である。
話は多少長くなるが、そこらへんは適当に聞き流そう(笑)
話したいことを聞いてあげるのが礼儀であり、
聞いた側も聞かれた側もハッピー。
ついでに、他の人からの推薦であると伝えるとなおヨシ。
これぞ、世界平和。
正しいタイミング
これはやらかす人が多いポイント。
空気を読みましょう。
大勢の中で読む空気ではなく、聞きたい人をよく観察するという意味です。
お酒を飲んだ時に語る人ならそのタイミングだし
朝はゆったりしてるけど帰りは速攻帰りたい朝型さんもいれば
夜の方が頭が回転している人もいるだろう。
何かに追われている時は本当にやめましょう。
相手がだれであれ面倒になります。
大学院にいて、これができない人が多くて本当に驚く。
指導教官は超多忙で、捕まえるのが大変。
そんな人だからこそ、タイミングが命。
先生の挨拶の仕方、声のトーン、持っているものなどで
「あ、今チャンス!!!」と見極めましょう。
今ならオンラインミーティングで、「お疲れ様です!」と声をかけた時の
反応で見極める。
それができない人はタイミングを間違えがち。
「今いいですか?」
これを聞かれた時点で「はぁ?みりゃわかんだろ、無理だ!」と
言い返したくなる時もよくありますw
あとは、「それはその場で確認しとけや!!」パターン。
例えば、英語のレッスンで説明した勉強の仕方を
次のレッスンの時に「前回聞いた時よくわかんなかったんですけど・・・」と言われるパターン。
こっちとしては「え??前回のレッスンと今回のレッスンまでの一週間、
何してたの??」と言いたくなる(言わないけど)。
それ、その場で確認しておけば、一週間無駄にしないですよね。
やっぱり伸びる生徒さんはその場で確認してくれますね。
こういう、「その時きいとけよ!」的なことができない人は
たいてい伸びないですね。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。ってやつです。
恥を捨てて聞きましょう。
フォロー
教えてもらってフォローできない人、本当に多いです。
教えた方がフォローするんでしょ?!って思ってない?
いやいや、学ぶ側がちゃんとやらんでどうする。
ここでいうフォローとは、
「またこの人に教えたい!」と思わせるかどうか。
このスキルは本当に重要で、
生きる上での有益スキル「愛嬌」にもつながること。
最高のセリフは
「以前、教えてもらった○○をやってみたら、効果絶大で、
こんな成果が出ました!!」
ポイント①:実際にやっているアピール
ポイント②:効果が出た→教えは有益だ!という相手の自己肯定感爆上がり
これ、言われて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。
特に、世の中の教えたがりの人には刺さります
(私も教えたがりの一人です)
教えたがりの人を捕まえると、
勝手に色々と知識や情報、人脈が舞い込んできます。
なぜか上司や先輩から可愛がられている人っていませんか?
そういう人って、ナチュラルにこの「フォロー」ができてるんですよね。
もはや礼儀レベルですよ。
人間は「相手にとって価値のある、重要な他者」と認識されると
喜びを感じる生き物なんです。
自己決定理論でいうところの、「有能感」と「関係性」ですね。
(他の理論でも説明できますが割愛します。)
要するに、誰かの役に立った!と思うと、さらに役に立ちたくなるんです。
せっかく教えてもらったら、
教えてくれた人を喜ばせましょう。
小さなことでもいいんです。
勧めてくれた本が面白かったとか、
もらったお菓子がおいしかったとか。
教えてもらったら、その後の行動でフォロー。
それがベストです。
せっかく教えたのに、実践されない。これは結構悲しい。。。
「前にも言っただろ!!」と怒るのは、教える側のエゴですが
言いたくなることも多々あります。
特に、わざわざ聞きにきたのに、やってないんかい!ってなると余計に。
最低限、教えてもらったことはやってみましょう。
それができない人がめっちゃ多いので、やるだけでアドバンテージですよ。
まとめ
人に教えを求める時の礼儀として、3つ挙げました。
1)聞く相手を見極める
2)タイミングを正しく守ること
3)フォローをする
聞いている内容は同じなのに、
この3つを気をつけるだけで全然違う。
教えてくれる相手に対する礼儀を守ることで、
求めている情報、知識をしっかり得ましょう。
「教えてもらい上手」になると人生楽になりますよ!