30歳になる前に覚えておきたい『フェイルオーバー』
現在、ネットワークの運用業務をクライアント先で行っている中で、非常に大切な考え方があることを思い知らされます。
「フェイルオーバー」
すなわち、障害が発生したときに即時にバックアップできる仕組みというもの。
一般的には、会社のネットワーク機器は様々な故障リスクを秘めています。
外部からのマルウェア・コンピュータウイルスなどは滅多になく、内部での物理的な故障(線を乱暴に引っこ抜く、決められた配線を守らない)や経年劣化、はたまた天災や停電など。
そんな時のために、ネットワーク構築時にはバックアップ機器を同じ経路上にマウントしておくのです。
そうすることで、我々ネットワークの運用部隊が特定の部署でのネットワーク不調があった際、末端の機器さえ交換すればすぐに復旧できるのです。
(この写真は、4代のネットワーク機器をスタックケーブルというもので繋いで、バックアップにしている写真です)
ここで用意しておく(バックアップが必要な)ネットワーク機器は、相場で言えば10万円台。高いものになると100万円になろうかというものもあります。
それをわざわざ2台購入してまでフェイルオーバーを考えるということは、例えばもしバックアップ機器がない状態で故障した際、復旧に1日かかると会社に掛かる利益損失(生産のロス)が、それを上回っているということなのです。
これって、日常生活にも必要な考え方じゃないかと思いまして。
すなわち、「何か新しいことをするためには、つねにフェイルオーバーができるようにしておくべき」ということです。
一般的な仕事でももちろん、「プランBを用意しておく」という考え方がありますね。
『次善の策』ともいいます。
✅一日中外回りをする日は、モバイルバッテリーを携帯しておく。
✅契約書類は必ず2部以上のコピーを取る
✅会議に出席できなかったメンバーに対してフォローアップを行う。
プライベートでも、スマートな人ほどこういうことを日常的にやっているのではないでしょうか。
✅長期休暇を取る際は、きちんと緊急連絡先を周囲に伝えている。
✅買い物をする時は、クレジットカード払いであっても現金を持っておく。
✅爪を切る前に、深爪をしたとき用にマキロンを用意しておく。
✅おならをする時は、失敗しないように替えのパンツを持っておく。
最後二つは流石に嘘ですが(笑)、何かと『この先に失敗したときのリスク』というものを用意するというのは重要ですね。
あと、これができる人は頼られる人が多いです。
気づけて良かった、フェイルオーバーの話。