【SMオペラ 上海的傀儡】を観てきました
以前noteにちらっと書きましたが、観る予定の演劇とはそうSMオペラ! こちらの観劇を観てきました。観た感想として一番に言いたいのは観て本当に良かった!! ということ。色々と衝撃を受けました。受け止めきれないほどのパワーを頂きました。熱量が半端ない!!
今から具体的に感じたことをつらつらと書いていこうと思いますが、「演劇というものを今までほとんどみたことがないということ」、「中国が舞台のお話ですが、そこまで時代背景に詳しくないということ」、「事前情報をほとんど入れてない状態で観たこと」という状態で観た感想です。
解釈の違いや、間違っていることがあるかもしれません。なにも知らずに観た人の感想として読んでもらえたら幸いです。考察とかそういうのは一切ありません。以下ネタバレありの感想です。ちなみに深夜のテンションで書いているのでおかしな所があるかもしれませんが、優しく見守ってやってくださいませ笑。
まず最初に驚かされたのは、公演が始まる前から演者さんが歩いているんです。娼婦訓? と呼ばれているみたいですが、それを口ずさみながら亡霊のように観客席から舞台までずっと徘徊しています。初っ端からすごい所に来てしまった……ゴクリとなっておりました。(ここでミスったのが徘徊している娼婦たちに気を取られて、もらった配役表を見ていなかったこと。これを見ていたらもっと理解度が高まったと思います)。
そして時間となり、いよいよ公演が始まります。とその前に一つ疑問に思っていたことがありました。なぜステージにドラムとか楽器が置いてあるのだろう? て。その答えはすぐにわかることとなりますが。。
始まった時に流れる爆音の音楽、そして激しくも妖艶なダンス! あのステージに置いてあった楽器は演奏するためのものであり、生ライブだったのです!! めちゃ驚きました! 迫力が段違いでした。最初から心奪われました! 音楽とダンスを挟みながらも物語は進んでいきます。
時代背景に疎いのと登場人物の把握が最初にできていなかったので、ストーリーは完全には理解することができていません。ふわっとはわかりますが、奥深いところまでは到達できていないと思います。悔しい!! もう少し情報が入った状態で観たらもっと楽しめたんだろうなて思いながら観ていました(ただ、決してつまらないとかいうのではなく、公演中は夢中で観ていました。まさに公演に……いえ舞台の娼婦たちに支配されていました)。ブックレットに書いてありましたが、コンセプトは「支配と被支配の構図」とのこと。なるほど。今なら色々としっくりきます。
公演を観ていた中で印象が強いのがまずは三姉妹のダンス。音楽とダンスがめっちゃ合ってて今でも脳裏に焼き付いています。娼婦という設定なのか、色っぽいといいますか、艶やか? 艶かしい? 感じはあるものの、かっこいい、そして優雅。どこか耽美な雰囲気があります。扇を使ったダンスパフォーマンスもとても良かったですね。ポールを使ったパフォーマンスも良かったですし……ああ、どれもこれも良かったのです。化鳥の最後のダンスも美しかった。麗人が桂蘭の手を繋いで逃亡するシーンも好きです。あそこのストップモーションの表現めっちゃいいですよね!
最後のクライマックスは桂蘭が法廷で裁かれるというものですが、ここでドキリとしました。ステージの娼婦たちが……ボクたち(観客)の方を向き、最後のセリフを発します……。
奴隷を支配していたつもりが、奴隷に支配されていた、舞台を観ていたボク達も観客(お客様)という立場で舞台を支配していましたが、さて実際はどうなのか、支配されているのはボクたちだったのではないか、なんかそんな感覚を抱いておりました。何言ってるんだて感じですが、言語化が非常に難しいのです。。
はてさて、こんな感じで無事にSMオペラを観ることができました。こんなすごい作品に出会えたことに喜びと、こんな素晴らしい作品を作り上げた関係者の皆様には感謝しかありません。
「公演いただき、ありがとうございました!」
ここからはちょっと愚痴です。こんなことは書くべきではないと思いますが、書かずにはいられません。近くに座っっていた男性が公演中にチラチラとスマホを取り出して確認するのがすごく目障りでした。スマホを出すのは禁止されていなかったかもしれません。もしかしたら関係者の方だったのかもしれません。それでも公演中にスマホを出すのは許せません。もしかしたら肌に合わなくてつまらなかったかもしれません。それでも公演中にスマホを出すのは許せません。映画でも、ライブでも、こういった舞台などでもそうですが、公演中にスマホを出すのは許せません。そんだけスマホが見たかったら初めから舞台に来るな! て言いたいです。ちょっと愚痴でした。
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