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祇園花街芸術資料館〜ゆぅのお出かけ録③〜
先日京都祇園を訪れた際に行った祇園花街芸術資料館。
こちらでは舞妓さん、芸妓さんの使われているお着物や飾り、そしてどうやったら和のおもてなしのプロになっていくのかをパネル形式で説明してくれる資料館になります。
場所
祇園の奥にある八坂倶楽部という場所が資料館。
建物の入り口の雰囲気からしてレトロな場所です。
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チケットは当日購入、オンラインでも予約購入できます。
写真は撮影大丈夫です。
都をどり
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入ってすぐに都をどりの衣装が飾ってありました。
素敵な水色、細かい刺繍、どこを 見ても全て芸術品。一つ一つに意味があるため、じっくりと実物を見て、パネルを見るとまた深いため息と理解が生まれました。
花飾り
舞妓さんと言えばこの花飾り。これは舞妓さんだけに許されたかんざし。
こちらも季節ごとに全て違い、細かい意匠が目で見て楽しめます。
春夏秋冬、季節を目で見ても楽しめる、和の粋を感じます。
花をモチーフにされているので、風流さ、優美さも感じられるものがあります。
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ぽっくり
舞妓さんたち花街の人たちが履いてる履き物。
花街の方たちが実際に履いていると思うと、本当に努力がすごい。おもてなしのプロ、そして芸の道を全うされる姿勢は、足元からも伝わります。
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鳴り物
お座敷といえば鳴り物があり、それに合わせて舞を舞うイメージ。
花街では鳴り物もしっかりと芸事のひとつとして学び、上達するように練習されるそうです。
鳴り物の種類も幅広く、雅楽と呼ばれるものから三味線まで。耳で素敵な音で楽しませ、楽しい一時を添えられます。
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扇と手ぬぐい
扇も色々な種類があり、美しいものたちばかり。
上の手ぬぐいも踊りの大事な道具。
踊りによって使う道具が変わるのも大事な演出ですね。
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お化粧
舞妓さん、芸妓さんの特徴と言えばそのお化粧と髪型。
こちらは細かくお化粧道具の周囲から芸妓さんの鬘まで展示してありました。
道具一つ一つ、年季が入っていて、どれも大事に使われていることがよくわかります。
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持っているだけで気持ちが上がりそう
衣装(着物)
2階に上がると、芸妓さんの踊りが見れる場所と着物の展示がありました。芸妓さんの踊りは別料金ですが見ることができます。
芸妓さんの舞のあと、着物鑑賞。
どれも素敵なものばかりで、四季折々目で楽しむ大事な主役たちです。
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お庭
もともとが八坂倶楽部という建物。
お庭も豪奢でした。あいにく天気が悪い日でしたが、季節の良いお天気の日は、この庭をじっくり回りながら物思いにふけるのも良さそう。
庭は一番の贅沢だなと色々なお庭をみて思う今日此の頃。
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舞台
最後は都をどりがある舞台鑑賞。
ここでたくさんの芸妓さん、舞妓さんが舞います。
今年はしっかりとここで見たいと思います。
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総評
日ごろ知らない京都花街の世界。その世界を知ってほしいと作られたこの資料館は、見れば見るほど奥が深い世界でした。
和のおもてなしのプロとして、15歳から修行される見習いさんたち含め、プロとして活躍されている芸妓さんたち。日本の伝統芸能をこれから連綿とつないでいくと思います。
世界から見ても本当にレベルの高いおもてなし文化、それを支える舞妓さん、芸妓さん。彼女たちの日ごろの努力が美しい世界を作っている、おもてなしの心がすべて詰まった資料館。
季節の折々に訪れて、この素敵な庭と写真を楽しみたいと思います。