賛否両論!家出チケット -やどかりハウス利用者の声①-
犀の角が販売をはじめた「家出チケット」。3枚(3泊)つづりで11,100円モーニング付き。しかも買ったチケットを誰かにあげることも可能。知り合いに家を出て休んでほしい人が居た時に、手を差し伸べられる道具として、またコロナ禍で依然として運営が大変な犀の角を支える寄付の仕組みの一つとして考えられたこのチケットについて、「家出チケットという名前はいかがなもんか」という声も耳に入ってきました。
そこでやどかりハウスの公式LINEを通じて「家出チケットに関連して思うこと」「家出について思うこと」など、さまざまな声を寄せていただきました。今回から数回に分けてご紹介していきます。
ゆうさんの声
提案は良いですが、名前を変えてほしいかもしれません。
瑞穂さんの声
「家出」という、言葉について批判があったのかなと思いました。 批判した方は、「家出」というワードにネガティブな思い出や印象があるのでしょう。 私にとっては、身の回りに家出にまつわるエピソードがないので、家出という言葉に対してなんの思い入れも印象もありません。
家を出れるのはいいことだと思います。
「家」という言葉にも、なにかイメージがついてしまっているのかもしれませんね。守らねばならぬもの、ということのように。
いちばん大切にされるべきは、人だと思います。家は二の次、三の次でよいかと。
その人がその人らしく在るために、わたしらしくいるための新しいプレイスやスペースを探しに旅立つことは、なにかから解放されることのような気がしてとても清々しい気分になります。
家出を、楽しめたらいいと思います。
あおいさんの声
まず、家出について僕が思う事ですが
『家出する人はしたくてするのではない』 と思います。
理由は人それぞれですが、、
みんなストレスも少なからず日々感じていると思います。
その日々の中で限界が来てしまうメーターも人それぞれなのだと思います。
真っ当に過ごせてる人からしたら『なんで家出なんかするの?必要ないじゃん』等言われたり、そういう書き込みも見ます。
【家出】というワードが悪という風潮も少なからずあると思います。
経験としましては、先ず衣食住が全てなくなります。今まで当たり前にあったモノがなくなります。
家出をする時はそんな事全く考えません。
思いつきもしません。
とりあえず、その日寝る場所を探す所から始めます。
お金もなく公園、河川敷で寝たこともあります。
予想以上にツラいです。
虫と共存生活もざらです。
服はしばらく着たきりになります。
汗をかこうが、汚れようが着たきりをするしかなくなります。
お腹が空くとお金があれば買えますが、なければ公園の飲水でお腹を膨らませる日々です。
それでもストレスの限界が来てしまった人は生活を変えたくて、何かが変わると信じて家出をすると思います。
先に述べた通り家出というワードが悪という風潮から、後ろめたさ等もあると思います。
ので、
①希望チケット(ホープチケット)
②自分探しチケット
③ Runawayチケット
等の改名は如何でしょうか?
やどかりさんでお世話になり、まだまだ自立出来きれてない自分ですが、
家出する時は『周りの人間は全て敵、自分以外は信じない』ぐらいまでの気持ちがありましたが、お世話になった事で自分を見つめ直すきっかけになり、ふわふわのお布団で寝かせて頂き、自炊も出来、洗濯もさせて頂き人並みの生活をさせて頂いております。
今は『自立出来たら僕自身も誰かの力になりたい。目の前の人だけじゃなく僕と同じ気持ちを持った人に同感者として関われたら良いな』と思っています。
今回も家出について僕自身も気持ちを考え直す素敵なコラムを企画して頂き、参加させて頂きました。
ありがとうございました。
たぬき屋さんの声
父の乱暴が酷く、家出しようと思いましたが、家出したあとどうすれば良いかと考え、調べて家出した人を泊めてくれる場所を検索したりしましたが、全然近隣でヒットせず、東京(遠いし、中高生の私にはお金が無く、行き方も知らない)に家出少女用?の施設ぽいものがヒットしただけでした。また、家出なんかした人を心優しく泊めてくれる方なんていらっしゃらないだろうなと考え、家出を諦めるということが何度もありました。ど田舎なので、徒歩で家出しても直ぐに何処か建物へ逃げれるわけではなく、親は車を持っているのですぐに見つかってしまうだろうし、友達の家に、とかも考えましたが、車の免許を持っていないうちは簡単には逃れられない、と考えていました。
父に「(家から)出ていけ!」と言われたことが何度があったので、「本当にイエでしてやるっ!!」と思っていた時もあったんですけどね(笑)思っただけで行動に出せなかったのには何か理由があったかもしれないですね。
家出チケット とても分かりやすいので、個人的には良いと思っています。
不謹慎は言い過ぎかも‥とは思いますが、たしかに後ろめたい?気持ちもあるので、「家出」とつけると買いにくいということもあるかもしれません。
「お家に帰りたくない時の魔法の券」とか‥?ちょっとファンタジー過ぎますかね?(笑)
匿名さんの声
「家出チケット」に代えて「休憩券」とか「ワープチケット」とかのネーミングだと、もらった人も罪悪感無いかなと思いました。
あと、子供やペットを残していく場合、やはりその間もリラックスは出来ないと思います。 家事を仕切ってた場合、掃除やゴミなども帰宅後すぐに自身の重荷となり、DVから逃げてた場合などは帰宅後に立場が悪化する恐れもあり、逃避後の安全が保証されないなら家で堪えていたほうがマシという思考に陥ってるケースもあります。
極端に言えば、2、3日猶予をもらって一人で試行錯誤しても、結局自ら加害者のいる場所へ又は悪い環境へ戻らなければならない、ということです。折角勇気を出してアウトプットしても、その先がなければ更に辛くなるので、バケーションのようにはいきません💧 未成年の場合なら、チケットで保護した後には必ず児相に繋げるとかできれば安心ですが。
偉そうに言ってすみません。
個人的にはやどかりさんのアイデアやチャレンジに心から感謝してます。詰まる所行政の怠慢です。
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