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やどかりハウス街の人インタビューvol4「市民になれた気がする」うさぎ堂 中村剛志さん


話し手 うさぎ堂 中村剛志さん   
聴き手 やどかりハウス 秋山紅葉
 
 中村さんは、うさぎ堂という屋号で植木屋を営んでいる職人さんで、庭のことはもちろん、大工道具やストーブ作りをしたり、とんぼ玉やミツロウ鉛筆、石膏で卵を作るなどアーティスト活動もされている。
また、犀の角の薪ストーブの煙突の設置や、舞台で使う道具の製作にかかわるなど、犀の角の縁の下の力持ちでもある。
植木屋のイメージに色濃い職人気質な雰囲気はなく、穏やかで、いつもなにか楽しそうなことを考えているような機嫌のいい顔をしている中村さん。
そんな中村さんは、犀の角スタッフ村上梓さんとのつながりから、やどかりに泊まりに来る女子たちを現場に連れていって仕事を手伝わせてくれている。やどかりからお願いしたわけではなく、普通に仲良くなって、自然な流れでそのバイトは始まっていた。
どんな仕事をしているかと言うと、鶏小屋を作っているという。
 夜型で昼の太陽に溶けちゃいそうな子や、自分で作ったツヤツヤのネイルをつけている子が現場に行ってなにができるんだろう。。
 聞けば、日当もちゃんと支払われるという。
 そんな優しい人がホントにいるのだろうか。。
そんな疑問を持って始まったインタビュー。お話をお聴きする中で、その疑問は溶けていきました。 
 

中村さんとやどかりハウスの子たちで作った鶏小屋


犀の角で待ち合わせた中村さんは、とてもにこやかに登場し、場の雰囲気を和ませた。
そして、やどかりについて、そこからの広がりについて、たくさんのことを語ってくれた。
 
⚪️やどかりハウスについて
 
・だれかがやらないかなぁとみんな思っていることだと思う
 
・どんな活動をしているか宣伝して広めてもらえるといい
 
 そうしたら、庭師で入るお客さんにも広められる、知れば応援したい人もたくさんいると思うので、手伝いに来たときにやどかりのパンフレットや活動の内容がわかるものや、夕食会の招待券などを持ってきて施主さんに渡してもらえたらいい
 
逃げ込んできても袋小路じゃなく「その先」がある場所だと思う
 
 
⚪️やどかりメンバーを仕事に誘ってくれてることについて
 
 一人で仕事をしていれば、お客さんと自分との関係で完結する
 時間もかからないし効率も質もいい
 
でも、
 
「彼女たちと一緒に作業することで上田の一市民としてみんなと生きてる感覚を持てる」
 
 
 彼女たちが使うペットボトルのことを考える
 彼女たちが現場に来るときは、熱中症になるからペットボトルの飲み物を用意する
 
 しかし、それでいいのかと考える
 1本のペットボトルの飲み物からどう暮らしてくか一緒に考えられたら
 石油がなくても生きていけるように
 
 “生きている気がする仕事”を一緒にしたい、生み出したい
 
 
⚪️これからに期待すること、やったらいいと思うこと
 
・街のいろんな職業の人が生活の一部として毎日犀の角にいたらおもしろいんじゃないか  、商店街のお店の人が一日一軒犀の角で店を開くとか
 →そこに イロイロ倶楽部、ひらく、やどかりの人たちが行き交う
 
・仕事をつくる ~最初から最後までやる~
 
 たとえば・・ 
 
 261(にーろく市)https://www.instagram.com/26bldg/に出店する、土を掘って器を作ってチャイを売る(これは中村さんがやりたいこと)、炭焼き、スウェーデントーチを 作って売る、畑、壁面カフェ(壁があればどこでもカフェになる)、リヤカーや屋台を引いて上田の街角で店を出す・・
 
 つながりのある変な大人に会いに行くごちゃ混ぜツアー(イロイロ、ひらく、やどかり)
 
 
インタビュー当日は、犀の角の茶色さん、梓さんも同じテーブルにいて、まさに中村さんが話してくれたことは、やどかりのみならず「のきした」 で起こっていることやその未来の話だったため、中村さんにぜひのきしたミーティングに参加してほしいとその場でお願いすることになった
 
なんだか、いろんなアイデアが出てきて頭が遊園地のように賑やかになったけれど、中村さんがやどかりの女子たちとのかかわりを通して、「上田の一市民として生きているという実感を持てている」という話には、おぉーっ!と立ち上がりそうになるくらいその場の皆で喜んでしまった
 
これからののきしたの重要人物を再発見!
 
やどかりとのきしたと犀の角と・・これから生み出せるものが無数にあることを信じさせてくれるインタビューだった。
 
 
今回は、長時間(2時間半!)にわたりインタビューに答えていただきありがとうございました。
 
3月2日
やどかりハウス
秋山 紅葉
 

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