運動器超音波のススメ〜基礎編②〜
運動器超音波を学ぶ『運動器超音波のススメ〜基礎編②〜』をご覧いただきありがとうございます。
運動器超音波初学者から経験者まで運動器超音波について細かく説明してきます。早速いきましょう。
1.プローブの使い方
この↓志水先生(@echohuku)の動画にプローブの持ち方を解説しています。
ポイントは2つです。
①持ち方:安定させて持つ
②当て方:組織に対して垂直に
2.ゲイン(明るさ)を調節する
カメラで言うのであれば『フラッシュ』明るさです。
適切な明るさでないと組織が上手く抽出できません。
下の図の様に明るすぎても暗すぎてもダメです。どんなに上手く抽出しても明るさが適切でないと折角の画像も台無しです。
3.フォーカス(ピント)を合わせる
カメラでオートフォーカスと言う言葉を聞いたことありませんか?
『オートフォーカス』とは、自動でピントを合わせてくれるカメラの機能です。フォーカスはいわば"ピント"です。
超音波ではピントを自動で合わせてくれません。自分で撮像したい組織に合わせるのです。
ピントが合っていないと鮮明な画像になりません。
4.表示深度(ズーム)を合わせる
表示深度とは?
『拡大』と『縮小』です。
カメラで例えるなら『ズーム』機能です。
5.異方性について
超音波がまっすぐ(組織に対して垂直)当たっていないときに現れる『現象』
是非『巨人の星 壁あて』『穴通し』など検索してみて下さい。
家の中(部屋)にいる人が壁に空いている穴(野球ボールよりひとまわり大きい穴)を通して外にある木に当て跳ね返ってくる場面です。
物に対して『垂直』に当たるから元の位置に戻ってくるということです。
6.減衰とは
7.後方エコー増強(posterior echo enhancement)
後方エコー増強は水腫や血腫など低エコー領域の深層に観察できることが多いです。
【輝度が高い(高エコー) ≠ 組織が硬い】 ではないことに注意が必要です。
下の図をご覧ください。某レーシングゲームを例にすると赤丸で囲った矢頭を通過すると加速します。まさにこれが水腫や血腫・膿疱などです。
8.音響陰影
下図の右上部の画像をみて下さい。
これは中手骨ですが、骨より深層は真っ黒です。『なぜ?』って最初は思いました。下図右下の画像をみるまでは・・・
光を正面から当てたら何か障害物があればその先に光は届きませんよね?
これと同じ原則が起きているのです。
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