魚の骨がのどに刺さったら
先日、魚の小骨がのどに刺さりました。
古くからの言い伝え通り、ごはんを丸飲みしてみても取れず。
いずい(北海道弁で言うところの「何だかしっくりこない、何だか不快という意味)感じはするものの痛みはないので、一晩様子見することにして就寝しました。
次の日。
まだ抜けてない。
相変わらず違和感はありましたが、その日はバイトだったので職場に向かいました。
バイト先はクリニックなので医療従事者はたくさんいるので、何かあればプロを頼れば良いだろうくらいの気持ちで。
気持ち悪さを抱えたまま当日の業務終了。
帰りがけ、師長さんに「いやー、魚の骨が刺さってて。痛くはないんですけどねー」と何気なく話したところ、近くにいたドクターも一緒に、早く耳鼻科に行けと言われてしまいました。
骨が刺さった時は耳鼻科なのか。
次の日もバイトだったので、明日までに抜けなかったら連絡しますと伝えて帰宅。
その日もごはん飲み込みを試みるも、小骨はしぶとくのどに居座りました。
魚の骨とともに過ごし始めて3日目の朝。
ちょっと痛い?
これは放っておいてはいけないかもしれん。
バイト先に遅刻しますと連絡し、朝イチで耳鼻科に向かいました。
受付で魚の骨がのどに刺さっていることを申告すると、「あらー、そうなんですね。何の骨?ホッケ?はい、久しぶりなのでこちら書いてお待ちください」と問診票を渡されました。
のどの小骨は耳鼻科的に日常茶飯事なのね。
30分くらい待ったでしょうか、診察室に呼ばれました。
ちなみに私、病院で待たされてもイライラしない質です。
耳鼻科の大仰な椅子に座り、口を大きく開けて様子を見てもらいましたが、何と言うことでしょう、小骨は発見されず。
「あれー、見えないねー。ちょっと下向いて」と言われるがままにしていると、両鼻の穴に何かをスプレーされました。
そのまま椅子をぐるっと90度回されて、何やらモニターの正面に。
「はい、少し前屈みになって。じゃあ入れていくねー」
え?
返事も心の準備をする余裕もなく、何かを鼻の穴に突っ込まれました。
モニターに映るのは何かが体内を進んでいくような映像。
あ、これ私の鼻の穴の中かも。
ということは、今入っているのは内視鏡だ。
そんなに痛くはないけれど苦しいし、オエっとなります。
涙目になる、というか既に涙を流している私を置き去りに、進んでいく内視鏡。
そしてのどに到達。
さらに強まるオエっと感。
「さてと、どこかなー」
先生は内視鏡を操作して小骨を探しているようです。
苦しいながらも好奇心には勝てずモニターを見てしまう。
これが私ののどかー、と冷静に観察するもう一人の私が。
もう一人の私が冷静だとしても、私本体は違和感と苦しさの真っ只中です。
「大丈夫ですよー」と励ましてくれる看護師さん、若干棒読みですがありがとうございます。
そしてついに発見させる小骨。
「ありました。はい、取れた」
涙でかすんでその瞬間を見られなかったことが残念でした。
「この場所なら大事には至らないから心配ないですよー。死なないです」
さらっと物騒なことを言う先生。
え?死ぬことあるんですか?と尋ねると、刺さりどころと予後が悪くて命を落とした患者さんがいらっしゃったとのこと。
小骨、甘く見ない方が良さそうです。
内視鏡で診た感じ、小骨のせいだけじゃない軽い炎症が見られた私ののど付近。
逆流性食道炎かもねと、これまたさらっと告げられました。
あまり心配しても仕方ないし、小骨で死ななかっただけで良しとしよう。
「骨取れました、これから出勤します」と連絡し、バイト先に向かいました。
バイト先に着くと丁度お昼休み中、みなさん事務所でランチ中でした。
遅れて申し訳ありませんと私もその輪の中へ。
「で、何の骨が刺さってたの?俺はシャケだと予想してた」
「私はサンマ」
聞くと、みなさんで何の骨が刺さってたのか予想していたとのこと。
ホッケですと答えると、「ホッケかー」と。
楽しい職場です。
みなさんも魚の小骨にはご注意を。
バイト以外で、私の世を忍ぶ仮の姿は占い師なのですが(忍んでない)、2025年の年運鑑定を受付中です。
数秘であなたの来年のガイドブックをお作りします。
受付と詳細はコチラ↓