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『種村季弘・異端断片集 綺想の美術廻廊』


芸術新聞社
2024年9月20日発行
造本・裝訂 間村俊一
カバー図版(表) 清水真理
カバー図版(裏) 北見隆
表紙図版 東逸子

京橋・スパンアートギャラリーで開催される「種村季弘没後二十年 綺想の美術廻廊」(2024年8月29日〜9月24日)に合わせて刊行された書籍の監修を務めました。現代美術作家の作品と種村季弘の文章を組み合わせたパートと、種村と交流のあった作家たちについて長男品麻氏のインタビューと種村の言葉で紹介するパートで構成しています。

目次

序文
綺想の美術廻廊
 吸血鬼
 化身
 怪物
 魔術
異端美の伝導師・種村季弘
 同時代の表現者たちへ
 追憶・父の横顔 インタビュー=種村品麻
種村季弘・略年譜
種村季弘・著作目録
掲載作品リスト

掲載作家

東逸子/伊豫田晃一/奥田拓郎/北見隆/桑原弘明/K/衣/今野裕結/清水真理/Sui Yumeshima/空山基/建石修志/たま/永野のりこ/西塚em/丹羽起史/林美登利/丸尾末広/三浦悦子/森馨/山本タカト

テキスト出典

p.12 「吸血鬼小説考」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.193)
p.15 「吸血鬼のエロチシズム」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.122)
p.16 「暗い美青年」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』 p.350)
p.16 「暗い美青年」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』 p.350)
p.21 「吸血鬼のエロチシズム」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.152)
p.22 「ホフマンの百面相」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』 p.66)
p.24 「ピュグマリオンの恋」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』 p.286)
p.27 「匪賊ロマンティシズム」(『悪魔礼拝』河出文庫 p.243)
p.28 「吸血鬼のエロチシズム」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.134)
p.31 「吸血鬼のエロチシズム」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.133)
p.33 「吸血鬼のエロチシズム」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.147)
p.34 「生きている吸血鬼」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.233)
p.36 「吸血鬼のエロチシズム」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.141)
p.39 「吸血鬼の画廊」(『吸血鬼幻想』河出文庫 p.276)
p.40 「肖像と未来記憶」(「太陽」1972年7月号)
p.42 「K・ケレーニイと迷宮の構想」(『ある迷宮物語』 p.62)
p.46 「誰でもない人の肖像」(『徘徊老人の夏』 p.53)
p.49 「洋の東西怪談比較」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』p.365)
p.50 「幻想、夢――理性」(『ある迷宮物語』 p.108)
p.53 「鏡と人間の不思議な関係 ナルシスから玉三郎まで(座談:由水常雄・多田智満子)」(「銀座百点」1992年3月号)
p.57 「水中花変幻」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 8 綺想図書館』 p.72)
p.59 「フランツ・ラジヴィル」(『魔術的リアリズム メランコリーの芸術』 p.92)
p.63 「鉱物の花嫁」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.328)
p.66 「機械人間の系譜」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.272)
p.69 「ルドルフ・ヴァッカー」(『魔術的リアリズム メランコリーの芸術』 p.166)
p.70 「鉱物学的楽園」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』p.211)
p.73 「誰でもない人の肖像」(『徘徊老人の夏』 p.55)
p.74 「人形幻想」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 4 幻想のエロス』 p.221)
p.77 「逆戻りする地球」(『迷宮の魔術師たち 幻想画人伝』 p.87)
p.78 「世界の終りの日から」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』p.518)
p.81 「幻想、夢――理性」(『ある迷宮物語』 p.109)
p.84 「怪物のユートピア」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.356)
p.86 「怪物の作り方」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.150)
p.89 「ピュグマリオンの恋」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.291)
p.91 「恥辱の接吻」(『悪魔礼拝』河出文庫 p.135)
p.93 「イマージュの解剖学」(『断片からの世界 美術稿集成』 p.106)
p.94 「眠れる少女の夢」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 4 幻想のエロス』 p.160)
p.96 「魔草マンドラゴラ」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』p.253)
p.98 「マンドラゴラの旅」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.265)
p.102 「幻想、夢――理性」(『ある迷宮物語』 p.111)
p.104 「幻想、夢――理性」(『ある迷宮物語』 p.111)
p.106 「催眠術師とあやつり人形」(『種村季弘のラビリントス 1 怪物のユートピア』 p.45)
p.109 「マニエリスム文学の復権」(『種村季弘のラビリントス 1 怪物のユートピア』 p.243)
p.113 「危険なマンドラゴラ」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.381)
p.117 「危険なマンドラゴラ」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.381)
p.118 「始原児の再生」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.226)
p.122 「続・四大精霊」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 3 魔法』 p.98)
p.124 「恐怖と快楽の逆宇宙」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 4 幻想のエロス』 p.96)
p.127 「魔女の霊薬」(『悪魔礼拝』河出文庫 p.50)
p.129 「機械人間の系譜」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.267)
p.130 「私のマグリット」(「展望」1971年10月号)
p.132 「リヒャルト・エルツェ」(『魔術的リアリズム メランコリーの芸術』 p.156)
p.134 「マニエリスムの倒錯」(『断片からの世界 美術稿集成』 p.47)
p.137 「ユートピアの終焉」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』p.513)
p.138 「魔女の霊薬」(『悪魔礼拝』河出文庫 p.45)
p.143 「蛇と世界創造神」(『悪魔礼拝』河出文庫 p.70)
p.144 「言語=死体の分身」(『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』p.161)
p.147 「恥辱の接吻」(『悪魔礼拝』河出文庫 p.130)
p.149 「悪魔の芸術」(『悪魔礼拝』河出文庫 p.92)
p.150 「愚者の旅」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 3 魔法』p.196)
p.152 「覗く人」(『種村季弘のラビリントス 9 壺中天奇聞』 p.103)
p.155 「フランツ・ラジヴィル」(『魔術的リアリズム メランコリーの芸術』 p.91)
p.156 「壜のなかの精霊」(『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』p.190)
p.159 「あとがき」(『黒い錬金術』 p.268)
p.168 「人間の皮をかむった生物」(赤瀬川原平『鏡の町皮膚の町』筑摩書房 付録)
p.169 「初日の出、祐徳市は大公開」(「秋山 祐徳市」案内 牧神画廊 1992年)
p.169 「橋と坂の妖怪画家」(『断片からの世界 美術稿集成』 p.304)
p.169 「宿命の女〈ファム・ファタル〉」(「金子國義個展――千鳥たち」案内状 青木画廊 1969年)
p.170 「真夏の町の雪男」(『唐十郎全作品集 第一巻 戯曲1』 冬樹社 月報)
p.171 「霧船百艘大来寇」(『断片からの世界 美術稿集成』 p.310)
p.171 「透明な巨人」(『断片からの世界 美術稿集成』 p.324)
p.172 「肉体・修羅」(「谷川晃一展」 画廊春秋 1970年)
p.173 「カボチャの家」(『人生居候日記』 p.173)
p.174 「共演する空間へ」(『奇想の展覧会 戯志画人伝』p.16)
p.175 「白血鬼の童話」(「中根昭子展」 ルナミ画廊 1971年)
p.175 「UFOと水滴」(「中村宏個展」 青木画廊 1972年)
p.176 「天体に触れる指」(「CORDIER ESSENCE」七号 1982WINTER)
p.177 「肉体の封印解かれる時」(「燔犠大踏鑑月報」 アスベスト館 1972年10月15日)
p.179 「箱の中の不思議な人」(『奇想の展覧会 戯志画人伝』p.75)
p.179 「福天洞地の迷宮」(『断片からの世界 美術稿集成』 p.360)
p.180 「理科教室の思い出が…」( 『ジョバンニ 間村俊一画集』 洋々社 栞)
p.181 「(無題)」(「美濃瓢吾新作展」 牧神画廊 1990年)
p.181 「横尾龍彦氏のために」(「横尾龍彦展」 青木画廊 1972年)
p.182 「ねじれ犬 水中曲芸の巻」(『奇想の展覧会 戯志画人伝』p.29)
p.182 「サン・シモンの反肖像」(『奇想の展覧会 戯志画人伝』p.201)
p.183 「横尾ツーリスト・ビューロー案内書」(『奇想の展覧会 戯志画人伝』p.104)

収録された単行本に複数の版が存在するものについては種村生前刊行のうちもっとも新しい版を底本として使用した。

正誤

2024年9月23日更新
p.22 6行目「鏡像である。」(誤)→「鏡像である、」(正)
p.55 1行目「帰ってこない」(誤)→「還ってこない」(正)
p.55 3行目「彼方を求めて」(誤)→「彼方をもとめて」(正)
p.102 1行目「周知の要素の」(誤)→「既知の要素の」(正)
p.209 11行目「松山俊太郎(1930〜)」(誤)→「松山俊太郎(1930〜2014)」(正)
著作目録 p.213, 216, 217, 214, 215 が正しい順番です


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